◆ 乱高下 - 米雇用統計では上昇、イスラエル攻撃にて反落
注目の米雇用統計では、「米金融引き締め長期化」との思惑が再燃しました。
非農業部門雇用者数は“今年最大の伸び(33.6万人)”を示し、前月/前々月も“上方修正(+4.0万人/+7.9万人)”されたからです。
これが「想定以上の雇用情勢ひっ迫」と受け取られ、発表直後には米国債利回り上昇、つれてドルも買われる中、米株式は下落といった反応を見せました。
もっとも「米景気後退(リセッション入り)」との思惑に発展するには至っておらず、次第に“巻き戻し”が優勢となっています。
「3連休を控えた週末」ということも、“巻き戻し”を促したと見られるところです。
ただしその週末には「別の材料(イスラム組織ハマス、イスラエルを攻撃との報)」が台頭したことでセンチメントは一変、現在は“リスク回避姿勢”が先行しているのが実状といえます。
◆ どちらにも振れる可能性あり…? - 米10年債利回り
このため日米3連休明けとなる本日は、“不安定な揺れ動き”となる可能性が否めないところです。
基本的には「米10年債利回り動向(先週末:4.80%からどっちに振れるか?)」と見られ、その時間外のオープニングでは“低下(→4.62%)”しています。
これは“リスク回避姿勢→米国債に逃避資金流入→利回り低下”となっているからですが、一方で今回のイスラエル攻撃には「イランの関与」が取り沙汰されているのが実状です。
つまり“原油供給懸念→米インフレ懸念→利回り上昇”へと転じても、何ら不思議ではないということにもなりかねません。
米PPI(11日)/米CPI(12日)を控えるスケジュール感でもありますので、現時点では「積極的なポジション形成は困難」との見方も存在します。
“決め打ち”することなく、“不安定な揺れ動き”となる展開をしっかりと鑑みたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
150.151(10/3高値《年初来高値》、+2σ)
150.000(大台)
149.814(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:149.527(10/6高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:149.319(+1σ)
上値3:149.232(10/9高値)
上値2:149.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:148.766(日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:148.509(20日移動平均線)
下値1:148.434(10/9安値)
下値2:148.344(10/6安値)
下値3:148.248(10/5安値、ピボット1stサポート)
下値4:148.023(日足・一目均衡表基準線、大台)
下値5:147.927(ピボット2ndサポート)
147.690(-1σ)
147.420(ピボットローブレイクアウト)
147.321(9/21安値、10/3安値、週足・一目均衡表転換線、9/1~10/3の50%押し水準)
147.001(9/13-14安値、大台)
《10:55》
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