◆ “下値の堅さ”目立つが、“上値の重さ”は否めない…
注目の日銀会合では“据え置き”が想定通りに決定され、『必要あれば躊躇なく追加緩和実施』とのフォワード・ガイダンスも“変更なし”とされました。
その後に行われた植田日銀総裁会見でも、「YCC修正に関するヒント」が示されることはありませんでした。
こうして「中銀ウィーク」を終えたマーケットの目は、再び「日米金利格差」へと傾きつつあるように見えます。
ドル円は“148.414円”へと緩やかに上昇し、そして週明けの本日にはわずかに“年初来高値更新(本稿執筆時高値は148.472円)”を示現しています。
一方で「円買い介入」は現時点で入っていないものの、その期待(懸念?)は継続しています。
このため“上値の重さ”も継続しており、一足飛びの動きにはつながっていないのが実状といえます。
◆ 本日も“揺れ動き(膠着)”が基本路線…?
本日は「植田日銀総裁発言」そして「内田副総裁発言」が予定されていますが、“新たな材料”が飛び出す可能性は期待薄と見られています。
このため「日米金利格差」への思惑がさらに進展する可能性は想定しづらく、“上値の重さ”と“下値の堅さ”に挟まれて動意の乏しい展開が想定されるところです。
ただ“過度な変動”とはいい難いところがあるだけに、ファンダメンタルズ並びにテクニカルからは“緩やかな上値模索”は継続する可能性が高いということになります。
◆ 上方向はガチガチ…!?
オーダー状況を見ると、“148.50-60円”にはビッシリと、さらに“148.80-149.00円”もズラッと、ドル売りオーダーが並んでいると聞き及びます。
これらをこなすことができれば“ストップロス”を絡める可能性がある反面、そうでなければ“利益確定売り”が頭をもたげる可能性は否めない…?
“崩れる”に関しては想定しづらいとは見るものの、新たな材料が飛び出さない限り、“上値模索”に関しても一筋縄ではいかないと見たいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
151.000(大台)
150.000(大台)
149.701(22/10/24高値)
149.619(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:149.082(22/10/25高値)
上値4:149.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:148.836(22/10/31-11/1高値、+2σ)
上値2:148.599(ピボット1stレジスタンス)
上値1:148.457(9/21高値《年初来高値》)
前営業日終値:148.382
下値1:148.056(+1σ、大台)
下値2:147.737(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値3:147.494(9/22安値)
下値4:147.321(9/21安値、20日移動平均線)
下値5:147.176(9/11~9/21の50%押し、ピボット2ndサポート)
147.001(9/13-14安値、大台)
146.923(9/1~9/21の38.2%押し、9/11~9/21の61.8%押し)
146.859(ピボットローブレイクアウト)
146.441(9/12安値、日足・一目均衡表基準線、、9/1~9/21の50%押し)
146.399(-1σ)
145.975(9/1~9/21の61.8%押し、大台)
145.895(9/11安値)
145.804(8/7~9/21の38.2%押し)
145.576(-2σ)
144.985(8/7~9/21の50%押し、50日移動平均線、大台)
《10:55》
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