*12:07JST サイバネット Research Memo(7):金融資産は160億円超と潤沢、M&A等の成長投資と株主還元に充当する方針
■業績動向
2. 財務状況
サイバネットシステム<4312>の2023年12月期第2四半期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比1,239百万円増加の25,394百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では受取手形、売掛金及び契約資産が915百万円減少した一方で、金融資産(現金及び預金、有価証券)が1,459百万円、前渡金が759百万円それぞれ増加した。固定資産は、新基幹業務システムの導入に伴い無形固定資産が143百万円増加した。なお、新基幹業務システムは2023年12月期の下期に稼働を開始する。
負債合計は前期末比1,207百万円増加の10,612百万円となった。流動負債では前受金が880百万円増加したほか、未払法人税等が273百万円増加した。前受金の増加については将来の売上になるためポジティブに評価できる。また、固定負債では退職給付に係る負債が22百万円増加した。純資産合計は前期末比32百万円増加の14,781百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益289百万円の計上や配当金支出437百万円があったほか、円安に伴い為替換算調整勘定が180百万円増加した。
経営指標を見ると、自己資本比率は前期末の60.3%から57.6%に低下したが、無借金経営で金融資産が160億円超と潤沢にあることなどから、財務の健全性は高いと判断される。同社は手元の豊富なキャッシュをM&A等の成長投資資金として活用していくほか、株主還元に充当する方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<YI>
2. 財務状況
サイバネットシステム<4312>の2023年12月期第2四半期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比1,239百万円増加の25,394百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では受取手形、売掛金及び契約資産が915百万円減少した一方で、金融資産(現金及び預金、有価証券)が1,459百万円、前渡金が759百万円それぞれ増加した。固定資産は、新基幹業務システムの導入に伴い無形固定資産が143百万円増加した。なお、新基幹業務システムは2023年12月期の下期に稼働を開始する。
負債合計は前期末比1,207百万円増加の10,612百万円となった。流動負債では前受金が880百万円増加したほか、未払法人税等が273百万円増加した。前受金の増加については将来の売上になるためポジティブに評価できる。また、固定負債では退職給付に係る負債が22百万円増加した。純資産合計は前期末比32百万円増加の14,781百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益289百万円の計上や配当金支出437百万円があったほか、円安に伴い為替換算調整勘定が180百万円増加した。
経営指標を見ると、自己資本比率は前期末の60.3%から57.6%に低下したが、無借金経営で金融資産が160億円超と潤沢にあることなどから、財務の健全性は高いと判断される。同社は手元の豊富なキャッシュをM&A等の成長投資資金として活用していくほか、株主還元に充当する方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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