チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
中央自動車工業 <8117> 【1→1】
「1Qはコーティングが上向き大幅営業増益、24/3期は順調に発進」
TIWでは目標株価は4,870円を維持し投資評価は「1」(Buy)を継続する。その理由は、(1)24/3期スタートの1Qが主要ビジネスであるカーコーティングが上向き大幅増収大幅営業増益の好決算となった、(2)1Q決算では、中核の自動車部品・用品等販売事業において国内販売の伸びが国内新車販売の伸びを優に上回ったこと、自動車処分事業においてのれん償却後で確り利益を確保したことなどがポジティブに評価できる、(3)TIWは1Qの好スタートで24/3期同社計画達成の確度は高まったとみており計画上振れを24/3期は見込むこと、(4)24/3期は経常利益段階で過去最高益更新が見込める中、株価指標面に割安感が強いこと、などによる。
予想ROE:15.4% PBR:1.7倍、来期予想PER:9.9倍、来期予想EPS成長率:10%株価(9/15終値):3,770円 Fモデルによる理論株価:5,867円(9月11日by高田悟)
INFORICH <9338> 【新規→1】
「充電器レンタル「ChargeSPOT」が躍進、営業利益は今期黒転から27/12期は75億円超へ」
23/12期上期(1-6月)連結決算は、売上高3,289百万円、営業利益27百万円となった。前年同期比では、89%増収、営業損益は前年同期の874百万円の赤字から901百万円の改善となった。バッテリースタンドが着実に増加したことに加え、6月1日に国内サービス価格を引き上げたことも奏功した。会社側は期初発表の23/12期通期連結業績予想を上方修正した。過去28年間、スマートフォン端末の消費電力量の増加速度は、内臓バッテリーの性能向上速度を上回ってきた。今後5Gの利用が拡大すること等を勘案すれば、こうした状況が当面にわたり続く公算が大きい。
予想ROE:5.5% PBR:13.3倍、来期予想PER:24.8倍、来期予想EPS成長率:9.5倍株価(9/15終値):3,655円 Fモデルによる理論株価:2138円(9月11日by岩元泰晶)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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