“上値の重さ”あるも、“下値の堅さ”がより意識される…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/09/15 10:55

◆ “ユーロ売り→ドル買い”進行も、“膠着”変わらず…


昨日発表された米経済指標も、“予想を上回る”ものが相次ぎました。
一方でECB理事会は“10会合連続の利上げ(0.25%)”を実施したものの、声明は「利上げ打ち止め示唆」と捉えられました。
いわゆる「ハト派利上げ」と受け止めらたことで、“ユーロ売り”が進行する中で〝ドル買い”が目立つ格好になりました。
ただ「円安けん制」への思惑も根強く、ドル円は“堅調推移(→147.557円)”こそ見せたものの、“レンジ脱却(上方ブレイク)”に至ることはありませんでした。

◆ ただ“下値切り上がり”も何ら変わっていない…


こうして“147円台”での膠着が続く中、本日は「日本3連休を控えた週末」を迎えることになります。
“4.3%手前”で米10年債利回りが押さえ込まれている状況を踏まえれば、ドル円も“上値の重さ”が意識されておかしくないと見られます。
ただ“上値の重さ”が意識されたとしても、“下値切り上がり”というチャート形状は何ら変わっておりません。
そうした中で“ユーロ売り→ドル買い”も意識されているとあっては、“上方ブレイク”は別にしても“上値試し”に発展する可能性は否めないところ…?

基本的には“膠着(揺れ動き)”を想定しながらになりますが、“さらなる上値模索”は別にしても、“下値の堅さ”が瓦解する展開は引き続き期待薄と見たいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

151.000(大台)
150.000(大台)
149.701(22/10/24高値)
149.082(22/10/25高値)
149.000(大台)
148.836(22/10/31-11/1高値)
148.441(22/11/3-4高値)
148.261(+2σ)
上値5:148.192(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:148.000(大台)
上値3:147.861(9/8高値《年初来高値》、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:147.723(9/13高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:147.557(9/14高値)
前営業日終値:147.438(+1σ)
下値1:147.120(ピボット1stサポート)
下値2:147.001(9/13-14安値、9/11~9/13の38.2%押し水準、大台)
下値3:146.878(日足・一目均衡表転換線)
下値4:146.809(9/11~9/13の50%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:146.593(9/11~9/13の61.8%押し、20日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
146.441(9/12安値)
146.110(日足・一目均衡表基準線)
146.000(大台)
145.895(9/11安値)
145.747(9/1~9/8の61.8%押し、-1σ)
145.436(8/7~9/8の38.2%押し)
145.000(大台)
144.879(-2σ)
144.687(8/7~9/7の50%押し)
144.441(9/1安値)
144.359(8/11安値)
144.120(7/28~9/8の38.2%押し)
144.000(大台)
143.938(8/7~9/7の61.8%押し、50日移動平均線)

《10:40》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想