“もう一段の上値模索”は何ら不思議ではない…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/09/07 11:28

◆ いわゆる“高止まり”… - “年初来高値”はわずかに更新


「踏み込んだ円安けん制」もあって、昨日は“さらなる上値模索”に関しては抑制されました。
しかし原油高、そして強い米経済指標を背景にした米国債利回り上昇の流れは継続しており、“年初来高値更新(147.807円)”はわずかながらに至っています。

◆ 「レートチェック」報道でも流れない限り…?


日本当局のけん制発言は“一段階トーンアップ”した印象が強いだけに、少なくとも東京タイムは“上値の重さ”が意識されると見るのが自然です。
しかし「実弾介入リスク」はさほど大きくないと見られるだけに、「レートチェック」の報道でも流れない限り、欧州タイム以降は“もう一段の上値模索”となっても何ら不思議ではないと見るのが妥当でもあります。

“148円台”にある主だったテクニカルポイントは、“22/11/3高値(148.441円)”、そして“22/10/31高値(148.836円)”になります。
これを超え切る流れに発展するかが、目先のポイントとなってきそうです。
“8/23以来の4.30%”に一時乗せた米10年債利回りの動向を、本日も注視しながら…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

150.000(大台)
149.701(22/10/24高値)
149.082(22/10/25高値)
149.000(大台)
148.836(22/10/31-11/1高値)
上値5:148.760(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:148.441(22/11/3-4高値)
上値3:148.283(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:148.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:147.807(9/6高値《年初来高値》、+2σ)
前営業日終値:147.656
下値1:147.374(8/29高値)
下値2:147.180(ピボット1stサポート)
下値3:147.017(9/6安値、大台)
下値4:146.924(+1σ)
下値5:146.703(ピボット2ndサポート)
146.521(9/1~9/6の38.2%押し)
146.359(9/5安値、ピボットローブレイクアウト)
146.150(日足・一目均衡表転換線、20日移動平均線、9/1~9/6の50%押し)
146.015(9/4安値、大台)
145.727(9/1~9/6の61.8%押し)
145.403(8/7~9/6の38.2%押し)
145.233(-1σ)
145.000(大台)
144.660(8/7~9/6の50%押し)

《11:00》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想