◆ 「米利上げは最終局面」との認識は相変わらず…
前日に続き、昨日発表の米経済指標も“予想を下回る”ものが相次ぎました。
「ADP雇用統計」は“前月の半分以下(+17.7万人)”に留まり、「米GDP改定値」は設備投資の下押しを背景に“下方修正(+2.4%→+2.1%)”されています。
このため「米利上げは最終局面」との認識が改めて強まっており、米10年債利回りは“さらに低下(→4.08%)”しました。
“146.531円”へと欧州タイムに値を戻していたドル円も、これにつれる格好で“上値の重さ”が目立ち、緩やかに値を落としていきました。
ただし「日米金利格差」を背景にした思惑は根強くあるだけに、“下値の堅さ”も維持されたままで昨日の取引を終えているのが実状といえます。
◆ ただし「データ次第」の中、本日は重要視される米経済指標が…?
こうした中、本日はFRBが重視する「PCEコア・デフレータ」と、そして明日の米雇用統計を探る上で意識される「新規失業保険申請件数」が予定されています。
前者は“3ヶ月ぶりの伸び拡大(前年比+4.2%)”、後者は“前週比+0.5万件(23.5万件)”が予想されています。
直近の米経済指標は“悪化”が相次いでいますので、同様に“悪化”が目立てば、「米利上げは最終局面」との思惑がさらに加速してもおかしくないところです。
ただし一つでも“強め”が示されれば、「米利上げは最終局面」との認識が一気に巻き戻されてもおかしくないという分水嶺…。
蓋を開けるまでわからないだけに、それまでは“揺れ動き(思惑交錯)”と見るのが妥当でしょう。
それでも発表時のリスクは、“上方向”と考えておきたいところです。
もちろんそれまでに“もう一段のポジション調整”が入る可能性は、否めないところはありますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
148.836(22/10/31-11/1高値)
148.441(22/11/3-4高値)
148.000(大台)
147.922(+2σ)
147.574(22/11/7高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値5:147.374(8/29高値《年初来高値》)
上値4:147.082(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:146.964(8/29~8/30の76.4%戻し、大台)
上値2:146.681(8/29~8/30の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:146.531(8/30高値、+1σ)
前営業日終値:146.239
下値1:145.954(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値2:145.688(ピボット1stサポート)
下値3:145.559(8/30安値)
下値4:145.135(8/7~8/29の38.2%押し、20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値5:145.000(大台)
144.716(ピボットローブレイクアウト)
144.533(8/23-24安値)
144.444(8/7~8/29の50%押し)
144.359(8/11安値)
144.000(大台)
143.819(7/28~8/29の38.2%押し)
143.752(8/7~8/29の61.8%押し)
《10:55》
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