それでも“下値が堅い”が上回る…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/08/29 10:57

◆ いわゆる“高止まり”… - “年初来高値”はさらに更新


主だった米経済指標が不在となる中、昨日は“動意が乏しい”を強いられました。
ただし先週末のジャクソンホールで「日米金融当局の立ち位置の違い」が鮮明となったこともあり、「日米金利格差拡大」への思惑は維持されました。
このため“下値の堅さ”を背景にして、ジリジリと“年初来高値更新(146.739円)”こそ見せましたが、そこからの“さらなる上値模索”につながることはありませんでした。
“上値の重さ”を引きずる中、いわゆる“高止まり”となって、昨日の取引を終えています。

◆ 「米経済指標」+「月末最終週」がトリガーとなる…?


昨日は主だった米経済指標もなく、“材料不足(動くに動けない)”の印象は否めないところがありました。
ただ本日より“目白押し”となりますので、その結果に沿って“揺れ動く”と見るのが自然といえます。
特に前記ジャクソンホールでは「データ次第」が改めて強調されただけに、内容次第で“一喜一憂”といった展開も十分に期待されるところです。

もちろんそれまでは“動きづらい”が意識されますが、それでも今週は「月末最終週」に当たります。
「月末・月初の資金需要」「ポートフォリオ調整」等も意識されると見られるだけに、“不意な揺れ動き”にも十分に注意しておきたいところですね。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

150.000(大台)
149.701(22/10/24高値)
149.082(22/10/25高値)
149.000(大台)
148.836(22/10/31-11/1高値)
148.441(22/11/3-4高値)
148.000(大台)
上値5:147.811(+2σ)
上値4:147.574(22/11/7高値)
上値3:147.216(ピボットハイブレイクアウト)
上値2:146.937(22/11/8高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値1:146.789(22/11/9高値、8/28高値《年初来高値》、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:146.522
下値1:146.273(8/28安値、+1σ、ピボット1stサポート)
下値2:146.000(大台、ピボット2ndサポート)
下値3:145.896(8/23~8/28の38.2%押し)
下値4:145.818(ピボットローブレイクアウト)
下値5:145.716(8/25安値)
145.636(8/23~8/28の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
145.376(8/23~8/28の61.8%押し)
145.000(大台)
144.889(20日移動平均線)
144.743(8/7~8/28の38.2%押し)
144.533(8/23-24安値)
144.359(8/11安値)
144.126(8/7~8/28の50%押し)
144.000(大台)
143.509(8/7~8/28の61.8%押し)
143.426(7/28~8/28の38.2%押し)
143.260(8/10安値、-1σ)
143.110(7/14~8/28の38.2%押し、50日移動平均線)
142.998(8/9安値、大台)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想