◆ “タカ派寄り”との認識から… - “年初来高値更新”
注目のパウエルFRB議長講演は、一言でいえば“肩透かし”だったといえます。
『高すぎるインフレ抑制にはしばらく時間がかかる』
『必要に応じて追加利上げの用意』
この発言は“タカ派寄り”として捉えられ、発表直後には“年初来高値更新(146.621円)”を見せたドル円。
しかし次の発言で流れが変わりました。
『中立金利(自然利子率)は水準が明確ではない』
『今後の政策決定はデータ次第』
このため次第に“特段タカ派寄りではない”との認識が強まり、“利益確定売り”が先行していきました。
こうして“下値の堅さ”は維持されたものの、“上値の重さ”を露呈しながら、先週末の取引を終えています。
◆ ただ“次なる材料探し”に勤しむ状況では…?
いわゆる“高止まり”とはいえるものの、期待されたほどの“目新しさ”はなかっただけに、まさに“肩透かし”というのが実状といえます。
そうなるとマーケットは“次なる材料探し”に勤しむことになりますが、「データ次第」を改めて示した以上、米経済指標を“一つ一つ”確認するしか手がない…?
そしてそれが見つかるまでは、“方向感定まらず”の展開も否めない…?
植田日銀総裁は同じくジャクソンホール会議にて、『持続的・安定的にインフレ2%目標は達成できていない』と述べています。
このため「日米金利格差拡大」を背景にした“もう一段の上値模索”は十分に想定されるところではありますが、現時点では“過度な期待は禁物”と見ておくべきかもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
149.082(22/10/25高値)
149.000(大台)
148.836(22/10/31-11/1高値)
148.441(22/11/3-4高値)
148.000(大台)
147.706(+2σ、ピボットハイブレイクアウト)
上値5:147.574(22/11/7高値)
上値4:147.166(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:146.937(22/11/8高値、大台)
上値2:146.789(22/11/9高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:146.621(8/25高値《年初来高値》)
前営業日終値:146.445
下値1:146.154(+1σ)
下値2:146.000(大台)
下値3:145.900(ピボット1stサポート)
下値4:145.823(8/23~8/25の38.2%押し)
下値5:145.716(8/25安値)
145.577(8/23~8/25の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
145.331(8/23~8/25の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
145.000(大台、ピボットローブレイクアウト)
144.734(20日移動平均線、8/7~8/25の38.2%押し)
144.533(8/23-24安値)
144.359(8/11安値)
144.067(8/7~8/25の50%押し、大台)
143.464(8/7~8/25の61.8%押し)
《10:50》
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