“嵐の前の静けさ”と認識しながら…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/08/25 11:27

◆ 前日とは打って代わる「往って来い」 - “146円台回復”


ジャクソンホール会議を控える中、動きづらい展開は続いています。
ただ昨日発表の米新規失業保険申請件数が事前予想を“下回った(23.0万件は前週比-1.0万件)”ことが、「米労働環境は引き続きひっ迫」との思惑につながりました。
このため芳しくなかった前日の製造業/サービスPMI後に台頭した「金融引き締めスタンスは後退」との思惑は緩み、米10年債利回りは“再上昇(4.17%→4.24%)”に転じています。
この影響からドル円も“反発(144.533円→145.952円)”に転じており、本日東京タイムには“146円台回復”を示現するに至っています。

◆ いよいよ注目の“分水嶺”… - ジャクソンホール会議


こうした中、本日の注目は何といってもジャクソンホール会議における「パウエルFRB議長講演」といえます。

 『どの程度、タカ派寄りに傾くのか?』
 『中立金利の認識に変化はあるか?』
 『9月FOMCに向けた示唆はあるか?』 etc.

直近の米インフレ指標では、住居費を除くサービス価格(スーパーコア)にて“伸び拡大(今年初)”が示されました。
また自然利子率も上昇しており、来年前半と見られた「利下げ転換」の“後ズレ”も意識されつつあります。
このため個人的には“タカ派寄り”になると考えていますが、数え出せばきりがないくらい“不透明要素”は満載の状況…。
このため発表までは“動意薄(様子見)”と見るのが自然ですが、発表後は“上を下へ”が否めないということに…?

あくまで“内容次第”であるだけに“予断は禁物”ということになりますが、それでも“嵐の前の静けさ”という点はしっかりと認識しておきたいところです。

こうした中、本日の注目は何といってもジャクソンホール会議における「パウエルFRB議長講演」といえます。  『どの程度、タカ派寄りに傾くのか?』  『中立金利の認識に変化はあるか?』  『9月FOMC

※パウエルFRB議長講演が予定されていますので、さらに値幅を拡大しています。

148.836(22/10/31-11/1高値)
148.441(22/11/3-4高値)
148.000(大台)
147.688(ピボットハイブレイクアウト)
147.574(22/11/7高値、+2σ)
146.937(22/11/8高値、大台)
上値5:146.789(22/11/9高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:146.581(22/11/10高値、8/17高値《年初来高値》)
上値3:146.404(8/16高値、8/21-22高値)
上値2:145.331(ピボット1stレジスタンス)
上値1:145.952(8/24高値、+1σ、大台)
前営業日終値:145.842
下値1:145.540(日足・一目均衡表転換線)
下値2:145.243(8/23~8/24の50%押し)
下値3:145.075(8/23~8/24の61.8%押し)
下値4:144.974(ピボット1stサポート、大台)
下値5:144.533(8/23-24安値、20日移動平均線)
144.359(8/11安値)
144.106(ピボット2ndサポート)
144.030(8/7~8/17の50%押し、大台)
143.436(8/7~8/17の61.8%押し)
143.617(ピボットローブレイクアウト)
143.260(8/10安値、7/28~8/17の38.2%押し)
142.998(8/9安値、7/14~8/17の38.2%押し、大台)
142.862(50日移動平均線)

《10:55》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想