◆ さらに“上伸”…! - “142円半ば”
東京タイム序盤に“140.683円”へと値を落としましたが、その後はほぼ一貫して“緩やか”ではあるものの“一方的”に上値を模索する展開となりました。
マーケットの関心が『本邦10年国債利回りの許容上限はどの辺りか?』に集まる中、「2014年6月以来の0.6%台」との報に対して「日銀、臨時の国債買入オペ」を通知したからです。
このため『実際の上限は0.6%台』『日米金利格差は縮まらない』との思惑が優勢となり、あれよあれよという間に“142.682円”へと駆け上がっていきました。
その後はやや上値を押さえられているものの、“円売り”圧力は根強いものがあります。
◆ 依然としてテーマは「日銀(YCC修正の行方)」…?
昨日発表の「シカゴ購買部協会景気指数」は“芳しいとはいい難い(2ヶ月連続の上昇も、事前予想に届かず)”ものでしたが、“ドル売り”が目立つことはありませんでした。
また米10年債利回りが“低下(→3.92%)”する場面が見られても、ドル円の反応は“限定”されました。
これはマーケットの目が先週末の「日銀、YCC政策修正の成果(行方)」にまだ向いていることを示しており、“往きつくところまで…”との思惑に傾斜しやすいといわざるを得ないのが実状といえます。
◆ “7/10高値”を超えるようなことがあると…!?
テクニカル的に見ると、“7/10高値(142.997円)”くらいしか目先の上値メドは見当たりません。
このため上回るようなことがあると、“7/7高値(144.195円)・7/6高値(144.646円)・7/5高値(144.730円)・7/3(144.909円)”を一つ一つ確認しつつ、節目の“145円ライン”に向けて動き出してもおかしくないところでもあります。
「日銀、YCC政策修正」発表時の安値が“138.067円”ですので、すでに“4.6円超”上昇しています。
このためいつ“頭打ち→利益確定売り”となってもおかしくありませんが、“往きつくところまで…”との認識はしっかり持っておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
145.069(6/30高値《年初来高値》、大台)
144.909(7/3高値)
144.818(+2σ)
144.730(7/5高値)
144.646(7/6高値)
144.195(7/7高値)
144.000(大台)
143.881(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:143.221(6/30~7/14の76.4%戻し)
上値4:143.080(ピボット1stレジスタンス)
上値3:142.997(7/10高値、大台)
上値2:142.875(+1σ)
上値1:142.682(7/31高値)
前営業日終値:142.280
下値1:142.000(大台)
下値2:141.605(日足・一目均衡表先行スパン上限、7/28~7/31の23.6%押し)
下値3:141.119(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値4:141.014(50日移動平均線、大台)
下値5:140.919(7/28~7/31の38.2%押し)
140.759(20日移動平均線)
140.683(7/31安値)
140.375(7/28~7/31の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
140.000(大台)
139.830(7/28~7/31の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
139.155(7/28~7/31の76.4%押し)
139.082(ピボットローブレイクアウト)
138.989(-1σ、大台)
138.591(日足・一目均衡表先行スパン下限)
《10:55》
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