◆ 発表前は“揺れ動き”、発表後も“揺れ動き”… - FOMC
国内輸入筋と見られる“ドル買い”に、株高を背景にした“リスク選好→円売り”が加わったことで、昨日東京タイム中盤には“141.182円”へと上値を伸ばす場面が見られました。
しかし注目のFOMCを控えるスケジュール感から“一方向への動意は限定的”となり、その後は“利益確定売り”が目立ちました。
こうしてNYタイム序盤にかけて“140.152円”へと押し下げられましたが、“一方向への動意は限定的”は当然“下方向”にも機能しました。
こうして“140円台”で膠着する中、注目のFOMCを迎えました。
結果は大方の予想通り「0.25%利上げ」が実施され、「年内2回利上げ」との見方にも大きな変化はありませんでした。
しかし「9月以降も会合毎に判断」とのスタンスをパウエルFRB議長が示すなど、マーケットが期待?したほど“タカ派”に寄ることはありませんでした。
このためマーケットはこれを“ハト派寄り”と捉え、米国債利回りは“やや低下(→3.84%)”、株式は“上昇(NYダウは13連騰)”する中で、ドル円は“140円割れ(安値は139.920円)”を示現しています。
もっともそこから先は“利益確定買い(戻し)”が目立つなど、“さらなる下値追い”につながることはなく、“崩れる”に至ることもありませんでした。
◆ 目先は“上値の重さ”が意識されやすい…?
こうして注目のFOMCを経ても、マーケットは“トレンドを伴う動き”を得ることはできませんでした。
このためすでに“次(ECB理事会)”へとテーマが移行した可能性は否めませんが、ECBについても『大きなサプライズは望みづらい』と見るのが妥当なところです。
そうなるとマーケットの目は週末の日銀会合へ“一足飛ばし”となる可能性が否めず、そうなると一部で燻り続ける「金融政策変更」への思惑が頭をもたげる可能性は否めない…?
“膠着”が基本という見方に変化はありませんが、本日・明日に関しては“上値の重さ”が先行する展開を意識しておくべきかもしれませんね。
もっともそれで“崩れる”とは思いませんが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
143.221(6/30~7/14の76.4%戻し)
142.997(7/10高値、大台)
142.232(ピボットハイブレイクアウト)
142.078(6/30~7/14の61.8%戻し)
141.953(7/21高値、大台)
141.814(7/24高値)
141.720(7/25高値、ピボット2ndレジスタンス)
141.473(7/21~7/26の76.4%戻し)
上値5:141.182(7/26高値、日足・一目均衡表基準線、20日移動平均線、週足・一目均衡表転換線、7/21~7/26の61.8%戻し)
上値4:141.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値3:140.919(50日移動平均線、7/21~7/26の50%戻し)
上値2:140.683(日足・一目均衡表先行スパン上限、7/21~7/26の38.2%戻し)
上値1:140.400(7/21~7/26の76.4%戻し)
前営業日終値:140.233
下値1:140.000(大台)
下値2:139.920(7/26安値)
下値3:139.838(日足・一目均衡表転換線)
下値4:139.750(7/21安値、ピボット1stサポート)
下値5:139.597(7/14~7/21の50%押し)
139.183(ピボット2ndサポート)
139.117(7/20安値)
139.040(7/14~7/21の61.8%押し、-1σ、大台)
138.751(7/19安値)
138.446(ピボットローブレイクアウト)
138.352(7/14~7/21の76.4%押し)
138.020(月足・一目均衡表転換線、大台)
137.813(50週移動平均線)
137.723(7/18安値)
137.624(日足・一目均衡表先行スパン下限、20週移動平均線)
《10:45》
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