もう一段の上値トライとなるか
【注目ポイント】「1.33900カナダドル」を上抜け突破するか否か
【シナリオ①】同レート超えなら、「1.35000カナダドル」付近までの上昇も
【シナリオ②】同レート付近で上値抑制なら、「1.32500カナダドル」付近までの下押し
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.32500~1.35000カナダドル」
【注目材料】カナダおよび米国の6月雇用統計
先月27日に直近安値となる「1.31161カナダドル」を付けた後、徐々に上値を切り上げる展開となっている米ドル/カナダドル(以下、ドルカナダ)。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合いつつあること、3) ローソク足が赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)の中で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、ADXが右肩下がり推移になっている(上図赤色点線丸印)ことから、現在のドルカナダ・日足チャートは上下圧力が拮抗するレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。
喫緊の注目ポイントは・・・赤色雲の上辺である先行2スパンおよびBB(ボリンジャーバンド)・+2σラインをメドとする「1.33900カナダドル」(上図黄色矢印および黒色線)を上抜け突破するか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「1.33900カナダドル」を終値ベースで上抜け突破した場合は、「上値抵抗帯突破」→「もう一段の上値切り上げ」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンの好転」や「+DI>-DIの乖離拡大」なども伴いながら、200日MAをメドとする「1.35000カナダドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇もあり得そうです。
[シナリオ②]
一方で、「1.33900カナダドル」付近で上値抑制(=上抜け不達)となった場合は、「上値抵抗圧力の強まり」→「下押しフロー」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンの好転フェイク」や「+DI>-DIの乖離縮小」なども伴いながら、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAをメドとする「1.32500カナダドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しを想定すべきでしょう。
上記シナリオ①および②を概括すると、今後のドルカナダについては、上値抵抗帯突破を模索する中、「1.32500~1.35000カナダドル」を当面※の“主戦場”(コアレンジ)とする、往って来い主体の相場付きとなりそうです。(※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
足もとでは、いずれも日本時間本日午後9時30分に発表されるカナダ6月雇用統計ならびに米6月雇用統計の結果がドルカナダの相場動意となりそうです。
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