チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
QDレーザ <6613> 【新規→1S】
「その名の如く、真の「QDレーザメーカー」へと進化」
目標株価は1,520円。5期業績予想のもと28/3期の税負担考慮後の予想当期利益を1,073百万円とし、PER100倍の適用により将来市場価値を算出。割引率10%を用い1株当たり現在価値を求めた。リスクを伴う積極的な投資評価であることを勘案し、「1S(投機的買い)」とする。TIW予想は、24/3期は31.5%増収、営業損失534百万円(前期556百万円の損失)。25/3期は43.6%増収、営業損失236百万円を見込む。量子ドットレーザ(QDレーザ:Quantum Dot Laser)の本格出荷が寄与する見込み。26/3期は経常利益黒字へ転換、以降量子ドットレーザをけん引役に増勢基調が続こう。
予想ROE:-13.4% PBR:6.8倍、来期予想PER:-118.4倍、来期予想EPS成長率:na%株価(6/30終値):806円 Fモデルによる理論株価:na円(6月27日by岩元泰晶)
ニフコ <7988> 【新規→2+】
「24/3期は連続で営業過去最高益更新を計画、台当たり搭載金額の成長が続く」
23/3期決算では円安が追い風になったとはいえ、原材料費高騰、賃金上昇などの外部環境悪化影響が厳しい中で営業利益は過去最高を更新したこと、営業利益率は10.7%と高水準を維持したことなどが評価できる好決算となった。また、24/3期は円高(為替前提は1米ドル125円)を想定しても連続で営業段階増益と営業過去最高益更新を同社が計画したことがポジティブであり、TIWでは24/3期業績は計画を上回る公算が大きいとみること、更には、25/3期以降も1台当たり搭載金額の継続成長と原価低減・徹底した固定費管理による収益性管理により自動車生産の伸びを上回るトップラインの成長と継続的な利益成長が続くとTIWではみており、同業自動車サプライヤ―に比べ相対的に良好な株価パフォーマンスが期待できるため、今般、投資評価「2+」でカバレッジをスタートする。
予想ROE:10.8% PBR:2.1倍、来期予想PER:15.9倍、来期予想EPS成長率:14%株価(6/30終値):4,259円 Fモデルによる理論株価:4043円(6月30日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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