◆ やはり「金融政策の違い」が意識されて… - “144円半ば”へさらに上伸
注目の「ECBフォーラム・パネルディスカッション」では、改めて「(日本とそれ以外との)金融政策の違い」が意識されました。
『インフレは想定よりしつこい、連続利上げを排除せず(パウエルFRB議長)』
『安定してインフレが低下する十分な証拠はまだない(ラガルドECB総裁)』
『労働/物価指標が持続的なインフレ兆候を示す(ベイリーBOE総裁)』
『基調インフレは目標を下回る(植田日銀総裁)』
これが“ドル買い+円売り”となって、ドル円は年初来高値を更新する“144.612円”へと駆け上がっていきました。
◆ 「円買い介入」への警戒感はあるものの…?
もっとも前日の鈴木財務相に続き、昨日は神田財務官が『急速な円安を“高い緊張感を持って”注視』と発言しています。
この“高い緊張感を持って”という表現は、けん制トーンを“一段引き上げた”格好となるだけに、「円買い介入」への思惑が上値を押さえているのが実状といえます。
こうして「日銀緩和策継続」への思惑がさらにクローズアップされましたが、新味に欠けた内容からは“織り込み済”の印象も否めないところです。
そうなると「円買い介入」への思惑が行く手を阻み、目先に関しては“上値の重さ”が意識されてもおかしくないところです。
それでも「(金融政策の)方向感の違い」が鮮明となっている状況では、“頭打ち→反落”と見るのはどうか…?
ここまで来れば“上値の重さ→一旦の利益確定売り”も意識すべきですが、個人的にはまだ「金利/リスクの双方」から派生する“上方向(ドル買い/円売り)が上回る”と見ておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
146.937(22/11/8高値)
146.789(22/11/9高値)
146.581(22/11/10高値)
146.000(大台)
上値5:145.715(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:145.116(2022/10/27安値《2022/11/10急落時のネックライン》、+2σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:145.000(大台)
上値2:144.831(ピボット1stレジスタンス)
上値1:144.612(6/28高値《年初来高値》)
前営業日終値:144.498
下値1:144.000(大台、6/26~6/28の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値2:143.728(6/28安値、6/26~6/28の50%押し)
下値3:143.571(6/26~6/28の61.8%押し)
下値4:143.395(ピボット2ndサポート)
下値5:143.287(6/27安値、6/20~6/28の38.2%押し、6/26~6/28の76.4%押し)
143.196(+1σ)
143.000(大台、ピボットローブレイクアウト)
142.928(6/26安値、日足・一目均衡表転換線、6/20~6/28の50%押し)
142.644(6/23安値)
142.513(6/20~6/28の61.8%押し)
142.377(6/9~6/28の38.2%押し)
142.000(大台)
《10:45》
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