注目2銘柄(2023.06.23)

著者:藤根 靖晃
投稿:2023/06/23 18:29

チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。

中央自動車工業 <8117> 【新規→1】

「24/3期は連続で増収増益、過去最高益更新を計画し増配を予想」

 23/3期の経常利益は前期比28.7%増となった。法令化に伴う特需によりアルコール検知器の販売が急増したこと、車両処分台数増加や市況好調から自動車処分事業が大幅増益となったことなどが牽引し2桁増益。24/3期はアルコール検知器で特需影響剥落を見込む一方で、新車販売回復によるケミカル製品販売増を想定し小幅な増益を同社は計画。TIWでは目標株価4,870円、投資評価「1」で同社のカバレッジをスタートする。理由は8期連続の増収増益、過去最高益更新が評価できる、TIWでは連続で増収増益、増配を見込む24/3期計画達成の確度は高いとみる、既存事業の拡大と好財務を背景とした新規事業へのチャレンジにより中期的にも堅調な業績展開が続く公算が大きいと考えることなどに加え、株価指標面にも割安感が強いことによる。

予想ROE:14.7% PBR:1.4倍、来期予想PER:8.6倍、来期予想EPS成長率:7%株価(6/23終値):3,045円 Fモデルによる理論株価:5,320円(6月21日by高田悟)

ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> 【1→1】

「拠点新設や新たな収益源の創出など一段の成長に向け基盤強化が進む」

 24/3期に入り同社は東北、関東、西日本地域で4支店、6営業所を新設した。近年の未開拓地域を中心とした拠点の新設によりほぼ日本全国をカバーする営業・サービス体制を同社は構築している。これにより国内保守契約台数は88,630台(2023年3月末)となりシェアは8.6%へ上昇した。一方で、組織再編による効率化も足下で進めている。LiftSPOTの成約台数の増加が加速している。2023年3月末の設置台数は約1万台となり設置台数で日本最大規模のエレベーター内音声付きデジタルサイネージメディアに成長した。今後は首都圏のビル、マンションに設置台数を増やしメディア価値向上と広告売上増を目指すと同社はしている。目標株価は3,000円を維持、投資評価は「1」を継続。

予想ROE:25.7% PBR:12.4倍、来期予想PER:35.0倍、来期予想EPS成長率:26%株価(6/23終値):1,813円 Fモデルによる理論株価:660円(6月23日by高田悟)

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

このページのコンテンツは、TIWの協力により、転載いたしております。
配信元: みんかぶ株式コラム

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