*12:36JST ティア Research Memo(6):2023年9月期業績は期初計画を据え置き、連続増収増益を目指す
■今後の見通し
1. 2023年9月期の業績見通し
ティア<2485>の2023年9月期の連結業績は売上高で前期比6.0%増の14,075百万円、営業利益で同4.0%増の1,100百万円、経常利益で同3.5%増の1,085百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同24.9%増の710百万円と期初計画を据え置いた。前提となる葬儀単価はコロナ禍の影響を一定程度想定しつつ同4.3%の上昇を見込み、葬儀件数は同2.3%増を計画している。第2四半期までの通期計画に対する進捗率は売上高で52.0%、営業利益で74.1%となっており、コロナ禍の影響がなかった2017年9月期~2019年9月期の3期間の平均進捗率※とほぼ同水準となっている。葬儀単価は下振れする可能性があるものの、葬儀件数の増加や計画には織り込んでいないTLD事業の伸長により、通期計画は達成できるものと弊社では見ている。
※2017年9月期~2019年9月期の3期間平均の第2四半期進捗率は、売上高で51.9%、営業利益で74.2%。
下期の出店計画は、直営店で3店舗、FCで6店舗を計画しており、直営1店舗をリロケーションで閉鎖する。直営店については2023年4月に三重県で1店舗出店し、夏頃に埼玉県で1店舗出店が決まっており、残り1店舗も固まっているもようだ。また、FC店舗についても4月に岐阜県で1店舗出店したほか、新たに富山県への進出も決まったようだ。
売上高の増減要因について見ると、既存店の葬儀件数増加による増収で88百万円、葬儀単価上昇による増収で493百万円、新店稼働による増収で521百万円、FC売上高の増収で29百万円となり、リロケーション・閉鎖に伴う減収337百万円等を吸収し、合計で791百万円の増収を見込む。一方、経常利益の増減要因については、売上総利益の増加で437百万円となり、人件費の増加178百万円、広告宣伝費の増加107百万円、支払手数料の増加20百万円、その他95百万円の減少を吸収し、合計で36百万円の増益となる見通し。2023年春の新卒採用者数が35名の予定に対して29名(前年は17名)となったため、人件費については通期でも計画比で減額となる可能性がある。
売上原価率は前期比0.9ポイント低下の59.5%を計画している。引き続き業務の内製化を推進していくことで、商品原価率が同0.6ポイント低下する見通し。労務費率については、子会社も含めた人員増加により同0.2ポイント上昇するものの、増収効果によって雑費率は同0.4ポイントの低下を見込んでいる。子会社のティアサービスでは、「湯灌・エンバーミング」のサービス体制強化に取り組むほか、新たに葬儀会館の定期清掃・営繕業務の請負も開始した。
一方、販管費率は前期比1.0ポイント上昇の32.6%を計画している。人員体制の増強に伴い人件費率が同0.4ポイント上昇するほか、2023年4月より新ブランド「ティアシンプル」を中部地区で立ち上げプロモーションを開始したこともあり、広告宣伝費率が同0.3ポイント上昇する。また、TDL建設に伴う設備投資費用の増加等によりその他経費率が同0.3ポイント上昇する見込みとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<AS>
1. 2023年9月期の業績見通し
ティア<2485>の2023年9月期の連結業績は売上高で前期比6.0%増の14,075百万円、営業利益で同4.0%増の1,100百万円、経常利益で同3.5%増の1,085百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同24.9%増の710百万円と期初計画を据え置いた。前提となる葬儀単価はコロナ禍の影響を一定程度想定しつつ同4.3%の上昇を見込み、葬儀件数は同2.3%増を計画している。第2四半期までの通期計画に対する進捗率は売上高で52.0%、営業利益で74.1%となっており、コロナ禍の影響がなかった2017年9月期~2019年9月期の3期間の平均進捗率※とほぼ同水準となっている。葬儀単価は下振れする可能性があるものの、葬儀件数の増加や計画には織り込んでいないTLD事業の伸長により、通期計画は達成できるものと弊社では見ている。
※2017年9月期~2019年9月期の3期間平均の第2四半期進捗率は、売上高で51.9%、営業利益で74.2%。
下期の出店計画は、直営店で3店舗、FCで6店舗を計画しており、直営1店舗をリロケーションで閉鎖する。直営店については2023年4月に三重県で1店舗出店し、夏頃に埼玉県で1店舗出店が決まっており、残り1店舗も固まっているもようだ。また、FC店舗についても4月に岐阜県で1店舗出店したほか、新たに富山県への進出も決まったようだ。
売上高の増減要因について見ると、既存店の葬儀件数増加による増収で88百万円、葬儀単価上昇による増収で493百万円、新店稼働による増収で521百万円、FC売上高の増収で29百万円となり、リロケーション・閉鎖に伴う減収337百万円等を吸収し、合計で791百万円の増収を見込む。一方、経常利益の増減要因については、売上総利益の増加で437百万円となり、人件費の増加178百万円、広告宣伝費の増加107百万円、支払手数料の増加20百万円、その他95百万円の減少を吸収し、合計で36百万円の増益となる見通し。2023年春の新卒採用者数が35名の予定に対して29名(前年は17名)となったため、人件費については通期でも計画比で減額となる可能性がある。
売上原価率は前期比0.9ポイント低下の59.5%を計画している。引き続き業務の内製化を推進していくことで、商品原価率が同0.6ポイント低下する見通し。労務費率については、子会社も含めた人員増加により同0.2ポイント上昇するものの、増収効果によって雑費率は同0.4ポイントの低下を見込んでいる。子会社のティアサービスでは、「湯灌・エンバーミング」のサービス体制強化に取り組むほか、新たに葬儀会館の定期清掃・営繕業務の請負も開始した。
一方、販管費率は前期比1.0ポイント上昇の32.6%を計画している。人員体制の増強に伴い人件費率が同0.4ポイント上昇するほか、2023年4月より新ブランド「ティアシンプル」を中部地区で立ち上げプロモーションを開始したこともあり、広告宣伝費率が同0.3ポイント上昇する。また、TDL建設に伴う設備投資費用の増加等によりその他経費率が同0.3ポイント上昇する見込みとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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