秩父鉄、非開示だった今期経常は赤字縮小へ

配信元:株探
投稿:2023/06/05 16:00
 秩父鉄道 <9012> [東証S] が6月5日大引け後(16:00)に非開示だった業績見通しを発表。24年3月期の業績予想は連結経常損益が2.7億円の赤字(前期は3.1億円の赤字)に赤字幅が縮小する見通しと発表した。
 なお、非開示だった24年3月期第2四半期累計(4-9月)の業績予想は連結経常損益が1.2億円の赤字(前年同期は1億円の赤字)に赤字幅が拡大する見通しと発表した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2024年3月期の業績予想につきましては、前期において固定資産の減損損失を計上したことなどから、減価償却費等を改めて算定しておりましたが、現時点における入手可能な情報や予測に基づき、業績予想を策定いたしましたので、ここに公表いたします。前期実績と比較し増収となる要因は、各事業においてコロナ禍からの回復が一定程度見込めること、SL料金、遊船料金の改定や索道運賃の改定、各種イベントの企画増を予定していること、不動産事業において新規賃貸物件が稼働することなどによるものです。一方、費用面では、減価償却費が固定資産の減損に伴い減少するものの、引き続く電力料金の値上がり、高止まりの影響を大きく受けること、施設の修繕費も増加することなどから、営業費用は増加する見込みです。当社といたしましては、公共交通事業者としての責務を果たし続けていくためにも、鉄道事業の採算性のほか多面的な検証を行い、適正な運賃・料金の検討を進め、当局をはじめとする関係者と早期の実現に向け、協議してまいります。併せて、観光事業にも一層注力し、沿線の魅力を高め、旅客誘致に努めます。これらを実現するための体制づくりとして、新年度より組織を見直しました。これにより、グループ全体の観光事業の再構築と、より安定的で収益力の高い不動産事業への転換を目指してまいります。更には、グループ会社の統合・再編も視野に入れ、経営の効率化による早期の業績改善と強固な経営基盤の構築を図ります。以上により、営業収益は5,210百万円、営業損失は220百万円、経常損失は270百万円と予想しております。また、先月実施した有価証券の売却による売却益312百万円を特別利益として計上することから、親会社株主に帰属する当期純利益は20百万円を予想しております。なお、業績予想につきましては、発表日現在に入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。
配信元: 株探

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