◆ 『可もなく不可もなく』との見方が一般的…? - 米雇用統計
注目の米雇用統計は“マチマチ”となりました。
非農業部門雇用者数は“予想を大きく上回った(+33.9万人)”ものの、労働参加率が“上昇しない(62.6%)”中で、失業率は“上昇(3.7%)”しました。
平均時給も“伸び鈍化(+4.3%)”が示されていますので、『可もなく不可もなく』との見方が一般的ですが、実際には『芳しいとはいい難い』というのが実状といえそうです。
◆ 金利/リスクの並立にて… - “140円台”回復
「米6月利上げ」との思惑は後退していますので、米株式には“追い風”がさらに吹いた格好といえます。
「米債務上限法案・可決」という現実も、リスク選好姿勢となって後を押した印象があります。
一方で「6月停止→7月再利上げ」との思惑も浮上しており、米10年債利回りでは“低下どころか上昇”という動きが見られています。
こうして“リスク選好→円売り”“金利選好→ドル買い”が並列する中、ドル円は“140円台(高値は140.069円)”へと押し上げられていきました。
◆ ただし「一方向には動きづらい」…!?
すでに「ブラックアウト期間」に突入していますので、現在台頭する「米6月停止→7月再利上げ」との思惑はしばらく継続する可能性は否めないところです。
一方で新たな思惑が台頭しづらいと見られる中、「一方向には動きづらい」と見るのが妥当な状況でもあります。
そうなると「財務省・日銀・金融庁が3者会合」が先月末に開催されていますので、実際に入るかは別にして「円安阻止」という文言がちらつく可能性は否めない…?
「米金利動向を睨みながら…」といった展開は変わらないとは見らますが、ここから先は“上値が重い”を意識しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
142.480(22/11/11高値、22/10/21~23/1/16の61.8%戻し)
142.214(22/11/22高値)
142.140(+2σ)
141.977(週足・一目均衡表先行スパン上限、大台、ピボットハイブレイクアウト)
141.607(22/11/23高値)
上値5:141.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値4:140.922(5/30高値)
上値3:140.586(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:140.377(5/31高値)
上値1:140.069(6/2高値、+1σ)
前営業日終値:139.986(大台)
下値1:139.679(6/1~6/2の23.6%押し)
下値2:139.577(日足・一目均衡表転換線、月足・一目均衡表転換線)
下値3:139.438(6/1~6/2の38.2%押し)
下値4:139.244(6/1~6/2の50%押し)
下値5:139.049(6/1~6/2の61.8%押し、大台、ピボット1stサポート)
138.808(6/1~6/2の76.4%押し)
138.726(6/2NYタイム安値《米雇用統計時安値》)
138.598(6/2安値)
138.418(6/1安値)
138.231(5/24安値、5/11~5/30の38.2%押し)
138.120(20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
138.000(大台)
137.562(ピボットローブレイクアウト)
137.429(5/19-22安値)
《10:50》
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