200日MAを意識する時間帯
【注目ポイント】「1.07500NZドル」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「1.09000NZドル」超えを目指す展開
【シナリオ②】同レート割れなら、「1.06000NZドル」付近までの下落も想定すべき
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.07500~1.09000NZドル」
豪ドル/NZドルの上値切り上げに関する注目ポイントとして捉えていた「1.08050NZドル上抜け突破成否」ですが、同レートを昨日(6月1日)の終値ベースで上抜け突破する動きとなっています。
上図の各メルクマールを見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりになっていること、2) 遅行スパンがローソク足を上抜ける“好転”(上図黄色丸印)が示現していること、3) ローソク足の下方に赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、ADXが低位置での推移(上図赤色点線丸印)になっていることから、現在の豪ドル/NZドル・日足チャートはもう一段の上値切り上げを模索するチャート形状であると判断します。
その他メルクマールでは、ⅰ) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインと同・+2σラインの間を推移する“上昇バンドウォーク”になっていること、さらにはⅱ) BB・±2σラインが拡張する“エクスパンション”となっていることを合わせると、豪ドル/NZドルは当面下値しっかりの相場付きとなる可能性も。
そんな中、足もとにおける注目ポイントは・・・赤色雲の上辺である先行2スパンをメドとする「1.07500NZドル」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「1.07500NZドル」で下値サポートされた場合は、「上昇バンドウォーク継続」→「もう一段の上値追い」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンのさらなる上放れ」や「+DI>-DIの乖離拡大」なども伴いながら、200日MAをメドとする「1.09000NZドル」(上図Ⓐ赤色線)超えを目指す展開になりそうです。ただし、チャートのアナロジー(類比)分析をすると、200日MAが右肩下がりの状態でローソク足が接近(一部上抜け)したケースでは、「上値抑制」→「下押し」の起点(上図水色丸印)となる傾向・パターンが見られることから、上値余地は限定的と見るべきでしょう。
[シナリオ②]
一方で、「1.07500NZドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、「上昇バンドウォーク崩れ」→「下押しフロー」となる可能性も。当該ケースでは、「遅行スパンの“好転フェイク(ダマし)”」や「SARの売りサインへの転換」、また「+DI>-DIの乖離縮小/収斂」なども伴いながら、BB・-2σラインをメドとする「1.06000NZドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落も想定すべきでしょう。
上記シナリオ①および②を概括すると、今後の豪ドル/NZドルに関しては、「1.07500~1.09000NZドル」を当面※の“主戦場”(コアレンジ)とする作戦をメインストリームとしつつ、「1.07500NZドル」割れの場合は「1.06000NZドル」付近までの下落もあり得るとの見方をするべきでしょう。(※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
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