“自ずと限界有”は継続したいところ…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/05/26 11:32

◆ さらに“巻き戻し”進行… - 到頭“140円台”へ


「米要人のタカ派発言」が相次ぐ中、昨日は「米利上げ継続」への思惑が再燃しました。

米GDPは“上方修正(+1.1%→+1.3%)”、新規失業保険申請件数は“事前予想を下回った(22.9万件)”ことで、「6月利上げ打ち止め」との思惑がさらに後退したからです。
このためマーケットはさらに“巻き戻し”を強いられる格好となり、米10年債利回りが“3.82%”へとさらに上昇する中、ドル円は“140円台(高値は140.228円)”へと駆け上がっています。

◆ ただ本日は「米3連休」を控えた週末、一筋縄では…?


もっとも喫緊のテーマとされる「米債務上限問題」については、与野党の見解相違が“幾分縮まった”とはされているものの、それでも“進展したとはいい難い”というのが実状といえます。
このため本日も“進展したとはいい難い”という状況が続けば、「米3連休(29日はメモリアルデーで米国市場休場)」を控えた週末ということもあり、“ポジション調整(一旦の利益確定売り)”は否めない…?

“合意”に達すれば、あるいはそうした見方が強まれば“リスク選好→円売り”がさらに進行する可能性はゼロではありませんが、現時点では“自ずと限界有”との見方を継続したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

142.480(22/11/11高値、22/10/21~23/1/16の61.8%戻し)
142.214(22/11/22高値)
141.977(週足・一目均衡表先行スパン上限、大台、ピボットハイブレイクアウト)
上値5:141.607(22/11/23高値)
上値4:141.115(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:141.000(大台)
上値2:140.590(+2σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:140.228(5/25高値)
前営業日終値:140.046(大台)
下値1:139.589(22/10/21~23/1/16の50%戻し水準、月足・一目均衡表転換線)
下値2:139.184(5/25NYタイム安値、5/19~5/25の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値3:139.000(大台)
下値4:138.807(5/25安値、5/19~5/25の50%押し)
下値5:138.690(+1σ)
138.498(5/19~5/25の61.8%押し)
138.231(5/24安値、ピボット2ndサポート)
138.000(大台)
137.922(日足・一目均衡表転換線)
137.753(5/11~5/25の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
137.429(5/19-22安値)
137.284(5/18安値、200日移動平均線)

《11:00》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想