◆ ようやく反落 - 一時“137円半ば”へ…
週末特有の“ポジション調整(利益確定売り)”が目立つ中、先週末は一転して「米債務上限問題」が再燃しました。
『スタンスの隔たりが大きい』として、協議に参加していたグレイブス下院議員(共和党)が“協議中断”を発表したからです。
またイエレン財務長官の『銀行合併が発生する可能性有』発言も、「米金融システム不安」を再燃させました。
さらにパウエルFRB議長の『追加利上げが必要かは不透明』発言も「米利上げ打ち止め」への思惑を想起させ、リスク/金利の両面から“巻き戻し”を促しました。
こうしてドル円は“137.429円”へと値を落とし、その後は幾分戻したものの“138円”を少し下回った水準にて、先週末の取引を終えています。
◆ ただ「米債務上限問題」は不透明、「米利上げ打ち止め」も巻き戻し済…?
「米債務上限問題」に関しては、まだまだ予断を許さないというのが実状でしょう。
ただ根拠の乏しい“楽観論”は後退したものの、「ギリギリのところではデフォルト回避」との見方は根強いものがあります。
このため“リスク回避一辺倒”といった展開は想定しづらく、さりとて“すぐさま反発”という展開も描きづらいのが実状といえます。
すでに協議は“再開”されていますので、今後の動向を睨みつつ、“一喜一憂”の展開と見るのが妥当なところです。
「米利上げ打ち止め」に関しては、「6月据え置き」の可能性が短期金融市場ですでに“90%付近”まで上昇していますので、ここからの“さらなる織り込み”については想定しづらいと見られます。
逆に“巻き戻し一巡”ともなれば、“下値の堅さ”が意識されてもおかしくない…?
往き過ぎた調整には“巻き戻し”が入った先週末ですが、これで“頭打ち→反落”と見るのがやはり早計と見るのが妥当と考えたいところです。
次なる材料の出現を、かたずをのんで見守りながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
141.000(大台)
140.668(ピボットハイブレイクアウト)
140.000(大台)
139.890(22/11/30高値)
139.707(ピボット2ndレジスタンス)
139.589(22/10/21~23/1/16の50%戻し、月足・一目均衡表転換線)
139.206(ピボット1stレジスタンス)
上値5:139.000(大台)
上値4:138.746(5/18-19高値、+2σ)
上値3:138.655(5/19NYタイム高値)
上値2:138.435(5/18~5/19の76.4%戻し)
上値1:138.243(5/18~5/19の61.8%戻し)
前営業日終値:137.990(大台)
下値1:137.696(5/19安値後の61.8%押し)
下値2:137.594(5/19安値後の76.4%押し)
下値3:137.429(5/19安値、ピボット1stサポート)
下値4:137.284(5/18安値)
下値5:137.151(200日移動平均線、+1σ)
137.000(大台)
136.838(5/11~5/18の38.2%押し、ピボット2ndサポート)
136.660(50週移動平均線)
136.296(5/17安値、日足・一目均衡表転換線、5/11~5/18の50%押し)
136.102(ピボットローブレイクアウト)
136.000(大台)
135.880(日足・一目均衡表基準線)
135.615(5/16安値、20日移動平均線、5/11~5/18の61.8%押し)
《10:45》
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