◆ さらにもう一段… - “136円後半”へ…
昨日発表の米経済指標は概ね“好内容”となり、「米景気後退は限定的」との見方が強まりました。
このため米10年債利回りはNYタイム中盤にかけて、一時“3.57%”に駆け上がっています。
一方で注目の「米債務上限問題を巡る協議」は、やはりというか、大きな進展は見られませんでした。
ただしバイデン大統領は“楽観姿勢”を崩さず、一方でマッカーシー下院議長が発した『週内合意は可能』という部分のみが囃されたことで、“リスク回避姿勢”は緩みました。
こうして“金利+リスク”の両面から後押しを受けたドル円は、「米利回り上昇/米株高」に引っ張られる格好で“136.682円”へとさらに上値を伸ばしていきました。
もっともその後は“利益確定売り”が優勢となるなど、まだ“一方向への動意”というところまでは発展していないのが実状といえます。
◆ ただ“方向感定まらず”は変わっていない…?
こうして様々な要因が回遊しているだけに、ファンダメンタルズ的には“方向感定まらず”は続く可能性が高いといわざるを得ません。
このため“結果次第”ということにはなるものの、目先に関してはテクニカル的な動きが期待されるところです。
特に接近する“200日移動平均線(本日は137.072円)”を巡る動きには注目が集まると見られますが、最終的には3月上旬or5月上旬に跳ね返された「137円台への定着」の有無と見るのが妥当なところです。
「米金融政策の行方」については思惑が交錯していますが、「日銀、緩和策解除」についてはかなり先と見るのが自然です。
一方でバイデン訪日を控えるスケジュール感から、「米債務上限問題」については“一旦棚上げ”と見るのが妥当なところでもあります。
さらに「米金融システムへの懸念」も一服とあっては、意識されやすいのはやはり“上方向”…?
“一方向への動き”は想定しづらいと見られる中、昨日も記した“上値の重さ”は意識され続けると見ますが、目先には関しては、それらを意識する「投機筋の動向」にも注意しておきたいところですね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
138.180(22/12/15高値)
138.000(大台)
137.907(3/8高値、ピボットハイブレイクアウト)
137.742(5/2高値)
上値5:137.252(+2σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:137.072(200日移動平均線、大台)
上値3:136.850(ピボット1stレジスタンス)
上値2:136.682(5/16高値、5/2~5/4の76.4%戻し)
上値1:136.566(50週移動平均線)
前営業日終値:136.400
下値1:136.170(+1σ)
下値2:136.000(大台)
下値3:135.763(ピボット1stサポート)
下値4:135.615(5/16安値、5/11~5/16の38.2%押し)
下値5:135.468(5/10高値《旧上値抵抗線》)
135.216(5/11~5/16の50%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
135.108(20日移動平均線)
135.000(大台)
134.884(日足・一目均衡表基準線,、5/11~5/16の61.8%押し)
134.720(週足・一目均衡表基準線、ピボットローブレイクアウト)
134.402(5/12安値)
《10:55》
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