太平製、前期経常を28％上方修正、配当も30円増額

　太平製作所 <6342> [東証Ｓ] が5月9日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の6億円→7.6億円(前の期は2.8億円)に28.0％上方修正し、増益率が2.1倍→2.7倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の3.5億円→5.1億円(前年同期は3.5億円)に47.9％増額し、一転して47.9％増益計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の50円→80円(前の期は60円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上につきましては、合板機械事業において、部材の長納期化から一定期間に渡り収益を認識する受注案件の一部において進捗率が想定を下回りました。また、住宅建材事業において、住宅着工戸数が減少していることなど厳しい受注状況が継続しており、受注額が予想を下回りました。これらの結果、売上高が前回予想を下回る見込みです。利益につきましては、部材等のコスト上昇による販売価格への転嫁を進められたことや、付加価値の高い機械の受注が増加し、当該機械の生産が予想より進捗したことに加え、賃上げ促進税制の適用を受けられる見込みとなったことなどから、利益が予想を上回る見込みです。

　当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要項目の一つとして位置付けており、経営基盤の確保に努めるとともに、業績や財務状況などを勘案しながら安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としております。この度、業績予想を上方修正したことに伴い、期末配当につきまして2022年５月12日に公表しました配当予想を１株当たり30円増配し60円に修正することといたしました。これにより、中間配当と合わせた年間の配当金は１株当たり80円となります。なお、本件につきましては2023年６月23日開催予定の第136回定時株主総会に付議する予定です。