共同印、前期経常を一転1％減益に下方修正

　共同印刷 <7914> [東証Ｐ] が4月28日大引け後(16:30)に業績修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の16億円→12.8億円(前の期は12.9億円)に20.0％下方修正し、一転して1.4％減益見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の8.5億円→12.5億円(前の期は6.8億円)に47.1％上方修正し、増益率が24.5％増→83.0％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の15.5億円→12.3億円(前年同期は17億円)に20.6％減額し、減益率が9.1％減→27.9％減に拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高については、乗車券類やチューブなど一部当初の需要予測から乖離した製品もありましたが、全体では市況の回復もあり、価格転嫁による増収等を含めると、前期を上回り当初予想に近い水準となる見込みです。　利益については、エネルギー価格が想定以上に上昇したことや、材料費高騰に対する価格転嫁が一部遅れたこともあり、当初予想には及ばない見込みです。ただし、親会社株主に帰属する当期純利益については、日本年金機構からの損害賠償に関する特別損失はあったものの、投資有価証券の売却益や退職給付制度改定に伴う特別利益の影響が大きく、当初予想、前期実績とも上 回る見込みです。（注）上記の業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものです。 実際の業績は今後のさまざま な要因により、これらの予想数値とは異なる可能性がございます。