買い一巡後はこう着も、日銀会合の通過後はアク抜け的な動きをみせてくる展開に期待

配信元:フィスコ
投稿:2023/04/28 08:35
*08:35JST 買い一巡後はこう着も、日銀会合の通過後はアク抜け的な動きをみせてくる展開に期待  28日の日本株市場は、買い一巡後も底堅い相場展開が継続しそうだ。27日の米国市場はNYダウが524ドル高だった。メタ・プラットフォームズの良好な決算を好感した買いがハイテク株に広がった。また、足もとで大きく売られていたファースト・リパブリックが反発したため、金融システム不安を受けた売りが後退したことがセンチメントを改善させた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比270円高の28710円。円相場は1ドル133円90銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートが見込まれる。日経225先物はナイトセッションで一時28760円まで買われ、28740円と高値圏で取引を終えた。メタ・プラットフォームズは時間外で大幅高となっていたこともあり、織り込み済みではあるものの、ファースト・リパブリックの反発によって金融システム不安が後退しており、買い戻しの動きに向かわせそうだ。

 また、日経平均は直近の調整でボリンジャーバンドの+1σを下回り、25日線に接近する動きを見せていた。日経225先物はナイトセッションで+1σを上回ってきており、この流れを引き継ぐ格好からテクニカル面の改善も意識されやすいだろう。日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、買い一巡後はこう着感が強まる可能性があるものの、日銀会合の通過後はアク抜け的な動きをみせてくる展開が期待されよう。

 ゴールデンウイークに入ることから終盤にかけては商いが細るだろうが、一方で米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントを連休中に迎えることもあり、ショート筋にとっては若干ながらヘッジの動きを意識させよう。個人主体の売買は短期的な物色が中心になると考えられるものの、決算を通過した銘柄などへはある程度中長期目線での物色になりそうだ。

 なお、昨日の取引終了後に決算を発表したところでは、カチタス<8919>、FPG<7148><4417>グローバルセキュ、相鉄HD<9003>、スミダ<6817>カバー<5253>、OLC<4661>、J・TEC<7774>、シンプレクスHD<4373>、三井E&S<7003>、SBテク<4726>、SECカーボン<5304>ルネサス<6723>、ZOZO<3092>などが注目されよう。
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