ただ、近くて遠い“135円”…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/04/24 11:38

◆ まさに日替わりメニュー - 今度は「米利上げ継続観測」が再燃


先週末は、前日とは“逆”の動きとなりました。

発表された米経済指標は予想を上回り、「米景気後退懸念」が緩む中、代わって「米利上げ継続観測」が再燃したからです。
このため米10年債利回りは“急反発(3.49%→3.57%)”を見せる中、ドル円も“再上昇(133.544円→134.490円)”を見せています。
もっとも週末に伴う“ドル売り”も相応に見られる中、“一方向への動意”につながることはなく、そのまま先週末の取引を終えています。

◆ 目先“一方向への動意”は期待しづらい…?


すでに「米ブラックアウト期間(金融政策に絡んだ発言自粛)」に突入していますので、「米利上げ継続観測」がさらに勢いづくかは微妙といわざるを得ません。
一方で注目イベントは“週後半(27日:米GDP、28日:日銀金融政策決定会合/米PCEコア・デフレータ)”に固まっていますので、“様子見”となる可能性が否めないところです。
さらに「4月最終週&本邦大型連休前」ということを踏まえれば、“波乱要素(月末要因&実需絡み)”は目白押しということにもなります。
つまり“一方向への動意”は、目先は期待しづらいということに…?

先週末の動きを踏まえれば“もう一段の上値模索”は十分に期待されるところではありますが、「近くて遠い“135円”」と見るのが、やはり妥当なところかもしれませんね。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

136.014(50週移動平均線、大台)
135.512(ピボットハイブレイクアウト)
135.229(+2σ)
135.119(4/19高値)
上値5:134.963(4/20高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値4:134.566(ピボット1stレジスタンス)
上値3:134.490(4/21高値、4/19~4/21の61.8%戻し)
上値2:134.332(4/19~4/21の50%戻し)
上値1:134.226(日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:134.131(+1σ)
下値1:134.000(大台)
下値2:133.774(週足・一目均衡表転換線、50日移動平均線)
下値3:133.620(ピボット1stサポート)
下値4:133.544(4/21安値、日足・一目均衡表転換線、4/13~4/19の50%押し水準)
下値5:133.397(4/5~4/19の38.2%押し)
133.207(4/13~4/19の61.8%押し)
133.109(ピボット2ndサポート)
132.982(100日移動平均線、20日移動平均線、大台)
132.865(4/5~4/19の50%押し、20週移動平均線)
132.674(ピボットローブレイクアウト)
132.567(日足・一目均衡表先行スパン下限)
132.333(4/5~4/19の61.8%押し、日足・一目均衡表基準線)
132.240(週足・一目均衡表先行スパン下限)
132.169(4/14安値)

《11:15》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想