チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
パーク24 <4666> 【2+→2+】
「国内駐車場売上高がコロナ禍前に近づく」
4月14日発表された23/10期同社グループ月次速報によれば、中核事業の駐車場事業国内での主要タイムズパーキングの売上高は2月が11,844百万円(前年同月比115.0%、19/10期同月比99.0%)、3月が13,531百万円(同107.6%、同99.4%)となった。23/10期に入り5カ月連続で前年同月を上回って推移しており、2Q(2-4月)に入って更にコロナ禍前の売上水準に近づき、国内駐車場売上高は足下堅調に推移している。モビリティ事業ではタイムズカーの1台当たりの利用料が2月に続き3月も前年同月およびコロナ禍前より改善しているとのことだ。利用料の状況からモビリティ事業も堅調に推移していると推察される。
予想ROE:28.5% PBR:7.6倍、来期予想PER:20.0倍、来期予想EPS成長率:32%株価(4/21終値):2,091円 Fモデルによる理論株価:1,229円(4月18日by高田悟)
ネクステージ <3186> 【2→2+】
「23/11期は1Qに出遅れるが、TIWでは2Q以降挽回を見込む」
23/11期1Q(12-2月)は前年同期比59.6%営業減益となったが、中古車相場が下落する局面での滞留在庫処分による台当たり利益の減少が大幅営業減益に大きく影響したとのことだ。上期(12-5月)営業利益計画に対する1Qの達成率は僅か15.8%に留まり、1Qは計画に対し大きく出遅れた。ただし、商品回転日数の短縮や低単価中心の商品構成への変更など、相場変動の影響を受けにくい体制づくりを進め足下でその成果が表れていること、そもそも期初予想は保守的に組み立てたこと、中古車相場に下げ止まり・回復の兆しが出てきたことなどから、1Qは想定以下となったが、23/11期上期、通期計画は期初予想を据え置いているとしている。
予想ROE:26.9% PBR:3.4倍、来期予想PER:8.6倍、来期予想EPS成長率:28%株価(4/21終値):2,324円 Fモデルによる理論株価:3,131円(4月19日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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