■ジャパンエン <6016> 1,739円 (+300円、+20.9%) ストップ高
ジャパンエンジンコーポレーション <6016> [東証S]がストップ高。2017年以来5年8ヵ月ぶりの高値圏に浮上した。同社の舶用低速エンジン「UEエンジン」が世界シェア1割を突破する見通しと伝わり、これを手掛かり材料に同社株は前日4日に急上昇した。そうしたなか、同社は赤阪鐵工所 <6022> [東証S]との間で次世代燃料エンジンに関する技術協定書を締結したことを4日に発表。水素やアンモニア、メタノールなどの新燃料を使ったエンジンの開発・普及の促進に向けて連携を強化するという。これも材料視され、5日も大きく買い優勢の展開となった。
■ポエック <9264> 1,511円 (+133円、+9.7%)
ポエック <9264> [東証S]が続急伸。4日の取引終了後、100%子会社である三和テスコがプラント機器の製造販売に係る大型案件を受注したと発表したことが好感された。今回受注したのは国内大手工業メーカー向けの硫黄加熱炉関連機器一式で、受注金額は2億5700万円。23年8月期から24年8月期までに順次売上高に計上する見込みとしている。
■和弘食品 <2813> 8,430円 (+700円、+9.1%)
和弘食品 <2813> [東証S]が急反発。今朝の日本経済新聞電子版で「2023年度、米国工場の生産能力を5割増やす。1億3000万円を投じてラーメンスープなどの増産体制を整える」と報じられており、好材料視された。記事によると、カリフォルニア州の工場で、スープを混ぜる1.5トンの釜2台と香味油を作るシーズニングタンクを増設するという。米国では、日本食ブームの一環としてラーメン人気が高まっていることに加えて、現地でニーズが高いビーガン向けスープなどの商品開発を進め、販路拡大を目指すとしている。
■GMB <7214> 1,030円 (+78円、+8.2%)
GMB <7214> [東証S]が全般下げ相場に逆行して4日続急伸、荒い値動きながら4ケタ大台に乗せた。駆動系やエンジン部品を中心とする独立系自動車部品メーカーだが、海外売上比率が9割近くに達する。特に韓国・現代自動車との取引のウエートが高く、韓国関連株との切り口で人気素地を開花させた。ポイントとなっているのは株価指標面での割安さ。特にPBRの低さが際立っており、時価換算で0.2倍台前半と超割安圏に放置された状態にある。業績もトップラインの伸びが著しい。株式需給面では信用買い残が少ないことが上値の軽さにつながったもようだ。
■KTK <3035> 480円 (+35円、+7.9%)
ケイティケイ <3035> [東証S]が5日続急伸。4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(22年8月21日-23年2月20日)連結決算が、売上高86億3900万円(前年同期比4.1%増)、営業利益1億9000万円(同27.3%増)、純利益1億5400万円(同15.3%増)となり、従来予想の営業利益1億8000万円を上回って着地したことが好感された。環境衛生商品の需要減退やペーパーレス化による製品需要量の減少が売り上げに影響を及ぼしたものの、成長事業と位置付けるITソリューション事業で、デジタルマーケティングを生かしたEC事業の成長が大きく貢献した。また、高騰が続く原材料費や仕入れ原価に対して、販売価格を改定したことも寄与した。なお、23年8月期通期業績予想は、売上高176億円(前期比2.3%増)、営業利益4億3000万円(同6.4%増)、純利益3億2500万円(同3.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、株主優待制度を新設すると発表しており、これも好材料視されている。毎年8月20日時点で20単元(2000株)以上を保有する株主を対象に、特設サイトで好みの優待商品と交換できる株主優待ポイントを付与する予定で、詳細は今後決定する。
■ダイワボウ <3107> 2,321円 (+152円、+7.0%)
東証プライムの上昇率トップ。ダイワボウホールディングス <3107> [東証P]が3日ぶりに急反発、約1年8ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。同社は綿紡績の名門で、現在は情報システムを主力とする。デジタル化の流れが依然追い風に働いており、足もと業績は好調。23年3月期通期は2期ぶりに増収・営業増益となる見通しで、増配も見込んでいる。5日は、みずほ証券による新規格付けが買い材料視され、全体下げ相場のなか逆行高となった。
■岡野バ <6492> 3,150円 (+199円、+6.7%)
岡野バルブ製造 <6492> [東証S]が急伸。今朝の日本経済新聞電子版で「次世代の原子力発電所向けにバルブを開発する」と報じられたことが好材料視された。記事によると、主に小型モジュール炉(SMR)などを想定しており、次世代品の開発で持続可能な収益基盤づくりを急ぐという。また、現行の原発では機能別に複数あるバルブを1つにまとめたり、バルブを通る流体を外部に漏らさない安全機能をより高めたりするとしている。
■住信SBI銀 <7163> 1,389円 (+58円、+4.4%)
住信SBIネット銀行 <7163> [東証S]が大幅高で4日続伸し新高値。同社は3月29日に東証スタンダード市場に新規上場した直近IPO銘柄。インターネット専業銀行である同社の初値は公開価格1200円を1.8%上回る1222円だった。翌30日は終値が1185円と公開価格を下回ったが、その後は急速に値を上げ、5日は一時1400円台まで買われた。23年3月期の連結純利益は前の期比13.4%増の194億円と最高益を更新の見込み。株式上場した3月下旬は金融システム不安が警戒され、銀行株に対しては積極的な買いは手控える動きも出ていた。しかし、足もとで金融不安が後退し、直近IPO銘柄への物色機運も強まるなか、同社株には見直し買いが流入したようだ。
■東洋建 <1890> 967円 (+40円、+4.3%)
東証プライムの上昇率4位。東洋建設 <1890> [東証P]が大幅高で3日続伸。4日の取引終了後、24年3月期の年間配当を63円とする予定だと発表した。前期の見通しに比べ38円の増配とする計画。また、23年度を初年度とする5ヵ年の中期経営計画期間における株主還元方針の詳細を決め、23~25年度の配当性向を100%とすることとした。これらを好感した買いが入ったようだ。26年度以降は自己資本比率40%を目安に積極的な配当を継続する方針。中期計画期間は下限で50円の配当を実行する。
■WT銀 <1673> 3,055円 (+123円、+4.2%)
WisdomTree 銀上場投資信託 <1673> [東証E]が大幅続伸。銀価格との連動を目指すETF(上場投資信託)だが、4日のニューヨーク市場で銀の先物価格が大幅に上昇したことを受けて投資家の関心が向かい、WT銀に買いが入ったようだ。ニューヨーク市場の銀先物の5月限は前営業日比で4%を超す上昇となった。ドル安を背景に買われた金先物の上昇率が1.9%弱だったのと比べ、高い伸び率を示していた。銀の現物価格も大幅高となった。銀は金と同様に実物資産として、インフレ懸念が強まった局面や、地政学リスクが高まった場合などに物色されることがある。太陽光パネルや電子機器、自動車部品などに工業用としても使われることから、世界的に需給がひっ迫した状況が続くとの見方も出ているようだ。
■ナガイレーベ <7447> 2,075円 (+60円、+3.0%)
東証プライムの上昇率5位。ナガイレーベン <7447> [東証P]が大幅反発し年初来高値を更新。同社が4日取引終了後に発表した第2四半期(22年9月-23年2月)の連結営業利益は前年同期比8.7%減の18億5900万円となったが、計画の17億1900万円を上回ったことが好感された。海外生産比率の引き上げや海外物流状況の沈静化などで売上総利益率が予想を上回ったほか、販管費は計画に比べ減少したことなどが寄与した。23年8月期の同利益予想は前期比9.1%減の45億7400万円で据え置いている。
■岩谷産 <8088> 6,130円 (+160円、+2.7%)
東証プライムの上昇率6位。岩谷産業 <8088> [東証P]が全体下げ相場に逆行し3日続伸、5日はマドを開けて買われる人気となった。 脱炭素への取り組みでは水素などのクリーンエネルギーの活用がカギを握る。岸田政権も水素エネルギーの普及に力を入れる構えを明示している。5日付の日本経済新聞が「政府は4日、次世代の脱炭素燃料として有力な水素の新たな導入目標の案を公表した。2040年に現状の6倍の1200万トン程度に増やす方向で、5月末にも決める。今後15年間に官民で15兆円の投資計画を検討する」と報じた。そうしたなか、家庭用ガスや産業用ガスの専門商社である同社は、次の収益主柱を担うビジネスとして水素事業に照準を合わせ、育成に本腰を入れている。株式市場でも水素関連のシンボルストックに位置付けられており、国策の追い風を手掛かり材料に投資資金が流入する形となった。
■パナHD <6752> 1,240円 (+24円、+2.0%)
東証プライムの上昇率9位。パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]が4日続伸、年初来高値を更新した。欧州の自動車大手ステランティス
■SPDR <1326> 24,750円 (+300円、+1.2%)
金ETFが連日の人気化。SPDRゴールド・シェア <1326> [東証E]が続伸。そのほか、NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信 <1328> [東証E]、純金上場信託(現物国内保管型) <1540> [東証E]がそろって年初来高値を更新。4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、6月限が前日4日比37.8ドル高の1トロイオンス=2038.2ドルに上昇。一時、2043.4ドルまで買われ22年3月以来、1年1ヵ月ぶりの水準に値を上げた。20年8月につけた2089.2ドルの最高値が目前に迫っている。外国為替市場でドルが売られ、ドルインデックスの下落が続くなか、ドルと逆相性の強い金への買いが膨らんだ。
※5日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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