西武HD、今期経常を29%上方修正、配当も15円増額

配信元:株探
投稿:2023/03/23 15:00
 西武ホールディングス <9024> [東証P] が3月23日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常損益を従来予想の140億円の黒字→180億円の黒字(前期は174億円の赤字)に28.6%上方修正した。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の790億円→540億円(前期は106億円)に31.6%下方修正し、増益率が7.4倍→5.1倍に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の12.7億円の黒字→52.7億円の黒字(前年同期は100億円の赤字)に4.1倍増額した計算になる。

 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の10円→25円(前期は5円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  今回公表する通期連結業績予想は、足元の業績の動向に加え、同日公表の「子会社における固定資産の譲渡の一部中止及び譲渡完了に関するお知らせ」及び「特別損失の計上に関するお知らせ」の内容に基づくものであります。 営業収益につきましては、国内ホテルにおいてインバウンドや国内の旅行需要の回復が想定を上回っていることなどにより、2023 年2月9日公表数値を上回る見通しであります。営業収益が同公表数値を上回る見通しであることから、営業利益、償却前営業利益、経常利益は同公表数値を上回る見通しであります。 親会社株主に帰属する当期純利益は同日公表の「子会社における固定資産の譲渡の一部中止及び譲渡完了に関するお知らせ」及び「特別損失の計上に関するお知らせ」などの内容に基づき、同公表数値を下回る見通しであります。 都市交通・沿線事業につきましては、営業収益は概ね同公表数値の想定通り推移する想定でありますが、各種経費のコントロールなどにより、営業利益、償却前営業利益は同公表数値を上回る見通しであります。 ホテル・レジャー事業につきましては、国内ホテルにおいてインバウンドや国内の旅行需要の回復が想定を上回っていることなどにより、営業収益は同公表数値の想定を上回る見通しであります。営業収益が想定を上回る見通しであることから、営業利益、償却前営業利益は同公表数値を上回る見通しであります。 不動産事業につきましては、営業収益は、商業施設の回復が想定を上回っていることなどにより、営業収益は同公表数値の想定を上回る見通しであります。各種経費のコントロールなどにより、営業利益、償却前営業利益は同公表数値を上回る見通しであります。 その他では、スポーツ事業におけるプロ野球関連収入などが想定より好調に推移したことなどにより、営業収益は同公表数値を上回る見通しであります。各種経費のコントロールなどにより、営業利益を計上し、償却前営業利益は同公表数値を上回る見通しであります。(注)本資料に記載されている当社グループの業績予想、目標、計画、予想その他の将来情報については、本資料の発表日時点において入手可能な情報に基づき作成した当該時点における当社の判断又は考えに過ぎず、実際の当社グループの業績、財政状態その他の結果は、国内外の政治、経済、金融情勢の変動や、当社グループの中期経営計画において意図する施策の状況その他の本資料の作成時点で不確実な要素等により、本資料の内容又は本資料から推測される内容と大きく異なる場合があります。

  当社グループは、「西武グループ長期戦略」の財務戦略において、ステークホルダーへの還元と、成長に資する投資の実施を最適なバランスでおこなっていくことを方針として定めております。また、内部留保資金の使途につきましては、財務体質の改善を考慮しつつ、今後のグループ事業基盤拡充のための投資等に充当し、安定的な経営基盤の確立をはかることを基本方針としております。 2023 年3月期末の配当金につきましては、「西武グループ中期経営計画(2021~2023 年度)」の骨子として取り組んできた「経営改革」の進捗が概ね順調に推移し、本日別途公表した「子会社における固定資産の譲渡の一部中止及び譲渡完了に関するお知らせ」のとおり「ホテル・レジャー事業の一部資産アセットライト化」が完了し、財務体質の改善の見通しがついたことや、本日別途公表した「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」のとおり、事業環境を踏まえた足元の業績が回復してきていること等を総合的に勘案し、1株当たり5円から 20 円に修正いたします。 この結果、2023 年3月期の年間配当金は、前期に比べ 20 円増配の1株当たり 25 円を予定しております。
配信元: 株探

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