◆ もう一段の下値追い… - 一時“132円前半”
『米SVBファイナンシャル破綻』を背景にした“リスク回避姿勢”は、週が明けても続いています。
このため“リスク回避→円買い”が先行する中、昨日はそこから派生する『米3月0.50%利上げは無理』『場合によっては利上げそのものも難しい』との見方が台頭しました。
これは「米利上げ長期化」への思惑を後退させるには十分な材料であり、“金利低下→ドル売り(戻し)”も優勢となっています。
こうしてダブルパンチを食らったドル円は、“132.280円”へとさらに押し下げられていきました。
◆ ただイメージ先行との懸念は拭えない…?
もっとも「信用不安」への警戒感は増幅されてはいますが、「大手銀行等に波及する可能性は小さい」との見方が一般的です。
また矢継ぎ早に出された「FRB/財務省/FDIC(米連邦預金保険公社)の対応策」の影響もあって、“パニック”には至っていないのが実状といえます。
昨日警戒した「米利上げ観測後退→さらなるドル売り(戻し)」という懸念も、すでに“一巡した”という印象が否めないところです。
そうなるとイメージは“下方向”でも、実際には“底堅さ”が目立つという展開も…。
◆ 特に「米CPI」を控える中で動くのは…!?
本日は注目の「米CPI」が予定されていますので、“弱め→さらなる利上げへの思惑低下や→ドル売り”となる可能性があるのは事実です。
ただ逆に“強め→ドル買い戻し”として反応する可能性を秘めている状況では、現時点における“さらなる下値追い”というのは…?
まだ楽観はできず、後は結果次第ということにもなりますが、少なくともそれまでは「信用不安を背景にした動き(リスク回避→円買い)」は期待薄と考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
135.757(3/8~3/13の61.8%戻し)
135.697(100日/20週移動平均線)
135.562(50週移動平均線)
135.369(20日移動平均線)
135.094(3/8~3/13の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
135.004(3/13高値、大台)
上値5:134.732(ピボット1stレジスタンス)
上値4:134.430(3/8~3/13の38.2%戻し)
上値3:133.958(-1σ、大台)
上値2:133.858(日足・一目均衡表基準線)
上値1:133.558(日足・一目均衡表先行スパン上限、3/8~3/13の23.6%戻し)
前営業日終値:133.234
下値1:133.000(大台)
下値2:132.663(-2σ)
下値3:132.528(50日移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
下値4:132.280(3/13安値)
下値5:132.000(大台、ピボット1stサポート)
131.506(2/14安値)
131.132(2/13安値)
131.000(大台)
130.743(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndサポート)
《10:55》
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