◆ “タカ派”と捉えられ… - “137円台”回復
やはり昨日は「嵐の前の静けさ」であり、大きく動意づきました。
ただその方向性は、筆者が想定したのとは逆でした。
“様子見ムード”が続く中で迎えた「パウエル議会証言」は、“タカ派”に寄った発言が相次ぎました。
『インフレ圧力が従来の想定を上回っている』
『利上げのペースを加速する用意がある』
『政策金利を従来の想定より高い水準に引き上げる公算が大きい』
あくまで「経済指標次第」との前置きはあるものの、マーケットはこれを“タカ派”と捉えました。
このため米10年債利回りは“4.00%乗せ”、金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りは“2007年7月以来(5.02%)”へと上昇する中、ドル円は“2022年12月20日以来(137.194円)”へと駆け上がりました。
もっとも“200日移動平均線(本日は137.440円)”には届かず、本日に入ってさらに上値を伸ばしたものの、少し上回った水準では上値を押さえられているのが実状といえます。
◆ 次なるイベントまでは“動きづらい”と見るのが自然だが…?
ほぼ同水準には“昨年12月20日高値(137.468円)”が存在しますが、これは「事実上の0.25%利上げ(日銀YCC変動幅拡大)」を実施した際の高値になります。
このため“上値メド”としての意識は高く、明確に突破するのは容易とはいい難いのが実状といえます。
その分だけ明確に突破できれば、勢いづく可能性は否めない…?
次なる注目材料は、週末の「日銀金融政策決定会合」そして「米雇用統計」ということになります。
このため“仕掛け的な動き”を除けば、“模様眺め(様子見)”となる可能性が否めないところです。
そう考えると“上値は限定的”であり、場合によっては“利益確定売り”が先行する可能性もゼロではないということになります。
それでも突破した際の“勢いづく”という可能性を考えれば…。
当該イベントまで“動きづらい”とは考えますが、目先の見方を誤ったばかりでもあります。
予断を持つことなく、明確に突破した際は“素直についていきたい”ところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
139.589(22/10/21~23/1/16の50%戻し、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
139.374(ピボットハイブレイクアウト)
139.000(大台)
138.488(+2σ)
138.284(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:138.180(22/12/15高値)
上値4:138.000(大台)
上値3:137.794(22/12/16高値)
上値2:137.704(ピボット1stレジスタンス)
上値1:137.468(22/12/20高値、200日移動平均線)
前営業日終値:137.154
下値1:137.000(大台)
下値2:136.605(+1σ)
下値3:136.497(3/6~3/7の38.2%押し)
下値4:136.264(100日移動平均線、3/6~3/7の50%押し)
下値5:136.067(3/6~3/7の61.8%押し、ピボット1stサポート)
135.992(2/24~3/7の38.2%押し、大台)
135.775(日足・一目均衡表転換線)
135.621(2/24~3/7の50%押し)
135.539(3/7安値、20週移動平均線)
135.370(3/6安値、50週移動平均線)
135.246(3/1安値、2/24~3/7の61.8%押し)
135.000(大台、ピボット2ndサポート)
134.850(週足・一目均衡表先行スパン上限)
134.720(日足・一目均衡表先行スパン上限)
《10:45》
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