通期見通しの引き下げで弱持ち合いも買い場探し
出光興産が今週発表した2023年3月期第3四半期決算によると、通期の見通しを経常利益2850億円(前年4592億)、純利益2200億円(前年3250億)に従来の会社予想から―37%、-32%それぞれ引き下げた。昨秋からの円高への反転、原油価格の下落により、在庫評価が、900億ほど押し下げられた。下期だけでは、赤転となり、厳しい環境ではある。ただ決算発表後の株価の下落はさほどなく、目先上値重いが買い場探しと見る。1月からの同社の想定レートはドバイ原油80ドル、為替130円としている。足元のドル円は日銀やFRB金融政策に振り回されやすい状況ではあるものの、円高も一服し、130円台を回復、このところの米国指標が強いことにより、米利上げ継続観測が高まってドル円も堅調推移となっている。同社の場合為替1円で10億円、ドバイ原油価格1ドルで15億円の在庫評価の影響がある。3月末決算では相場が好転し、上振れするのではないか。
配当利回り3.78%、PBR0.57倍、PER4.28倍
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