相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2022/12/30 18:49

<7212> エフテック

四季報より 業種:輸送用機器。

【特色】ホンダ系部品会社。サスペンション、サブフレームなど足回り部品に強み。ホンダ向けが7割超

【増益幅縮小】足回り部品が下期に数量上向く。販価改善も通期で寄与。稼ぎ頭の中国増勢だが、北米中心にホンダ減産が想定超。労務費負担増などもあり、前号比で営業増益幅縮小。為替差益とのれん特益。24年3月期は数量増勢、体質改善の北米浮上。

【顧客開拓】非ホンダ商権比率は19年30%から23年度には44%まで拡大へ、拡販奏功。脱炭素実現へ専門組織を22年10月発足。

2022年11月4日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+75.1%の20.00億円、経常利益+85.8%の24.00億円の増収・増益の見通し。

2020年7月31日の428円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2021年3月26日に794円まで上昇し、ここで5月27日に670円まで押し目を入れて急上昇となり、6月16日に973円の高値をつけました。ここをピークに下降トレンド(B)へ転換し、12月20日に495円まで下げ、2022年1月5日に658円まで自律反発し、3月8日に455円まで下げ、高値658円、安値455円の三角保ち合い(C)となっています。底値圏での三角保ち合いですので、この中で三角保ち合いを下放れしたところは、リバウンド狙いの買いとなります。

<5985> サンコール

四季報より 業種:金属製品。

【特色】トヨタ、ホンダ向け中心にばね、リングなど精密部品製造。HDD部品、プリンタ用ローラーも

【増益幅縮小】自動車向けバスバー好調だが、ばねは円安寄与でも価格転嫁難航。HDD用支持ばね新機種製造開始に伴う償却費も重く、前号比増益幅縮小。24年3月期はHDD向け数量鈍化も価格転嫁が進む。

【磁 気】非接触で大電力を測定可能な磁気センサーを22年12月に販売開始。電動車バッテリー向けに拡販を狙う。拡大基調のLED基板は25年に売上10億円目指す。

2022年11月11日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+208.2%の20.00億円、経常利益+105.5%の21.00億円と2期連続の増収・増益の見通し。

コロナ相場の急落で、2020年3月23日に361円の安値をつけ、ここから6月4日に490円まで反発したあと再下落となって、8月7日に360円で底打ちとなり、上昇トレンド(A)を形成しています。この中で2021年3月17日に515円まで上昇後、8月20日の432円、10月8日の436円と2点底をつけて、2022年1月4日に645円まで大幅上昇となりました。ここから3月9日に454円まで下げ再上昇となって9月20日に752円の高値をつけました。ここを当面のピークにして調整入りとなっています。高配当、好業績ですので1/2押し水準で買って上昇を待つ投資となります。

<5288> アジアパイルホールディングス

四季報より 業種:ガラス・土石製品。

【特色】コンクリートパイル(基礎杭)製造・施工でトップ。設計から建設まで独自の一貫請負体制を構築

【上振れ】物流倉庫や半導体工場向けなどにパイル需要強い。新工法効果で施工効率も向上。ベトナム事業が後半失速しても大幅増益。国内事業収益の会社想定保守的。24年3月期は海外事業の原材料高が一服。

【課 題】再開発工事大規模化で、場所打ち杭工法では施工管理が重要に。人材確保が事業拡大への課題。ベトナムは量的拡大から効率性重視の経営へのシフト模索。

2022年11月10日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+106.0%の45.00億円、経常利益+84.4%の40.00億円の増収・増益の見通し。

2020年1月7日のコロナ相場前の高値からの急落で、3月13日に340円の安値をつけ上昇トレンド(A)を形成。この中で2021年3月23日に561円の年初来高値をつけ、短期の下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、12月1日の409円、2022年4月18日の413円と2点底をつけて、上昇トレンド(C)へ移行しました。この上昇トレンド(C)の中で、12月16日に557円の高値をつけて、押し目の形成中となっています。2020年3月13日の340円の安値からの上昇トレンド(A)の角度と2022年4月18日の413円の安値からの上昇トレンド(C)の角度を比較すると、上昇トレンド(C)が若干、角度が大きくなっていて上昇力があることを示しています。但し、10月3日の477円を終値で切ると損切りとなります。

<3948> 光ビジネスフォーム 

四季報より 業種:パルプ・紙。

【特色】情報用紙や帳票類印刷主体から好採算のデータ出力サービスも柱に育つ。金融機関向けに強み

【反 落】上期ピークにワクチン接種券印刷・発送等が想定超える伸び。臨時給付金関連も上乗せ。前号より営業益再増額。23年12月期は第1四半期までワクチン接種券関連続くが、その後は見込まず。金融機関向けは引き続き停滞。営業益急反落。減配か。

【BPO】コロナ後見据えDMなど印刷・発送から回収までのBPO受注全力。23年12月期も株主還元狙い自己株買い継続も。

2022年12月7日発表。2022年12月期本決算予想は、前期比で営業利益+66.8%の20.00億円、経常利益+62.7%の20.00億円と4期連続の増収・増益の見通し。

2020年3月17日に253円でコロナ相場での底打ちとなって、ゆるやかな上昇トレンド(A)を形成し、この中で2021年11月12日の628円、12月13日の643円と2点天井をつけ、ここから下落となって2022年3月9日に440円の安値をつけました。ここから角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行し、この中で9月20日に933円まで上昇し、9月28日に797円まで押し目を入れ、11月9日に955円まで反発し、再度、11月14日に816円まで押し目を入れ大幅上昇となって12月9日に1126円の前年来高値をつけました。ここから調整となって下値確認の動きとなっています。

<7752> リコー

四季報より 業種:電気機器。

【特色】事務機国内首位級。複合機や商用印刷機のほか、ITサービスに注力。大規模な構造改革は一巡

【下振れ】柱の複合機は下期に供給進む。スキャナー会社買収も寄与。が、部材調達難と上期のICT商材不足が影響大、前号比下振れ。期末に資産売却益100億円超。24年3月期は商材不足など緩和し伸長。

【再エネ】日本ガイシと23年2月に合弁設立、デジタル技術生かして再エネの需給調整システムを研究。注力中のITサービスは販売力強化に向けて社員教育を実施。

2022年11月4日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+112.2%の850.00億円、経常利益+97.6%の877.00億円と2期連続の増収・増益の見通し。

2020年11月6日の625円、2021年1月4日の652円を2点底にして、上昇トレンド(A)を形成し、この中で1月4日の652円を安値に急角度の短期の上昇トレンド(B)に移行しました。この上昇トレンド(B)の中で6月7日に1429円の年初来高値をつけ、6月29日に1214円まで下げて、7月1日に1272円まで反発し、ゆるやかな下降トレンド(C)へ転換しました。この下降トレンド(C)の中で、2022年3月9日の909円、4月27日の907円と2点底をつけて、短期の上昇トレンド(D)へ移行し、6月7日に1197円の戻り高値をつけて下降トレンド(E)へ転換しています。この下降トレンド(E)の中で下値確認の動きとなっています。

配信元: みんかぶ株式コラム

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