■業績動向
2. 財務状況と経営指標
ディア・ライフ<3245>の2022年9月期末の総資産は前期末比8,719百万円増の36,457百万円と前期末から資産規模が拡大した。そのうち流動資産は8,379百万円増であり、現金及び預金が5,166百万円、販売用不動産が3,454百万円増加したことが主な要因である。リアルエステート事業における不動産の売却が進捗したことで、現金及び預金が増加した。固定資産は340百万円増と大きな変化はなかった。
負債合計は前期末比3,071百万円増の15,198百万円となった。そのうち流動負債は484百万円増であり、未払法人税等の増加などが主な要因である。固定負債は2,586百万円増であり、不動産の仕入により長期借入金が2,298百万円、社債が170百万円それぞれ増加したことが主な要因である。純資産合計は同5,648百万円増の21,259百万円となった。これは、親会社株主に帰属する当期純利益を4,199百万円計上した一方で、剰余金の配当を1,132百万円行ったことなどによる。
経営指標では、流動比率770.1%と安全性の目安である200%を大きく超え、短期の安全性は非常に高い。自己資本比率も57.2%と、業界水準(不動産業は30%前後)を大きく上回っており、中長期の安全性にも秀でる。財務内容が健全なため、金融機関からの信頼が厚く、資金調達力につながっていると評価できる。効率性・収益性の観点では、ROE(自己資本当期純利益率)で20%を超え、在庫回転率(売上高÷販売用不動産、仕掛含む)で450%に達しており、圧倒的な経営効率が証明されている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<NS>
2. 財務状況と経営指標
ディア・ライフ<3245>の2022年9月期末の総資産は前期末比8,719百万円増の36,457百万円と前期末から資産規模が拡大した。そのうち流動資産は8,379百万円増であり、現金及び預金が5,166百万円、販売用不動産が3,454百万円増加したことが主な要因である。リアルエステート事業における不動産の売却が進捗したことで、現金及び預金が増加した。固定資産は340百万円増と大きな変化はなかった。
負債合計は前期末比3,071百万円増の15,198百万円となった。そのうち流動負債は484百万円増であり、未払法人税等の増加などが主な要因である。固定負債は2,586百万円増であり、不動産の仕入により長期借入金が2,298百万円、社債が170百万円それぞれ増加したことが主な要因である。純資産合計は同5,648百万円増の21,259百万円となった。これは、親会社株主に帰属する当期純利益を4,199百万円計上した一方で、剰余金の配当を1,132百万円行ったことなどによる。
経営指標では、流動比率770.1%と安全性の目安である200%を大きく超え、短期の安全性は非常に高い。自己資本比率も57.2%と、業界水準(不動産業は30%前後)を大きく上回っており、中長期の安全性にも秀でる。財務内容が健全なため、金融機関からの信頼が厚く、資金調達力につながっていると評価できる。効率性・収益性の観点では、ROE(自己資本当期純利益率)で20%を超え、在庫回転率(売上高÷販売用不動産、仕掛含む)で450%に達しており、圧倒的な経営効率が証明されている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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