NZドル/円、『感謝祭』トレードが奏功するか

著者:津田隆光
投稿:2022/11/24 11:27

NZドル/円、もう一段の上値トライとなるか

NZドル/円・日足チャート
NZドル/円・日足チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】「87.500円」を上抜け突破するか否か
【シナリオ①】同レートを上抜け突破なら、「89.190円」付近までの上昇
【シナリオ②】同レートでの上値抑制なら、「85.730円」付近までの下落
【トレード・アイデア】『感謝祭買い、Xmas(年末)売り』(=『感謝祭』トレード)


昨日23日、RBNZ(NZ中銀)会合が開催され、0.75%の利上げ(3.50%→4.25%)が決定されました。合わせて、声明および金融政策報告において積極的な利上げ姿勢を示す“タカ派”色が示されたこともあり、NZドルは対円および対米ドルで強含む動きに。NZドル/円は、11日に「相場の転換ポイント」を示唆するローソク足形状の“十字線”を形成した後、徐々に上値を切り上げる展開が継続していますが、もう一段の上値追いとなるのでしょうか。


上図にある各メルクマールを見てみると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方で推移していること、3) ローソク足の下方に青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で+DIと-DIが収斂し、ADXが右肩下がりになっている(上図赤色点線丸印)ことから、NZドル/円・日足チャートはもう一段の上値切り上げを模索するチャート形状であると判断します。

目先の注目ポイントは・・・BB(ボリンジャーバンド)・+2σラインを基準とする「87.500円」(上図黄色矢印および黒色線)を上抜け突破するか否か。

筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)


[シナリオ①]
これからの時間にかけて、「87.500円」を終値ベースで上抜け突破した場合は、「上値抵抗線突破」→「もう一段の上値切り上げ」となる可能性も。当該ケースでは、「上昇バンドウォーク継続」や「+DI>-DIの乖離拡大」なども伴いながら、15年6月に付けた高値レートである「89.190円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇も想定すべきでしょう。

[シナリオ②]
一方で、「87.500円」付近で上値を抑制された場合は、「上値抵抗圧力の増大」→「一旦の下押し」となる可能性も。当該ケースでは、「上昇バンドウォーク崩れ」や「(約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す)21日MA(≒86.110円)割れ」なども伴いながら、青色雲の上辺である先行1スパンを基準とする「85.730円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落もあり得そうです。ただし、現時点では青色雲が分厚い形状(=強い下値サポート帯)となっていることから、下値余地は限定的でしょう。


上記シナリオ①および②を概括すると、上述したBB・+2σラインを基準とする「87.500円」は、NZドル/円にとっての重要な“分水嶺”(ぶんすいれい)となり得そうです。

『感謝祭買い、Xmas(年末)売り』の過去10年の成績は?

NZドル・シーズナルチャート
NZドル・シーズナルチャート出所:Equity Clock

他方、NZドルの季節的なトレンドパターンを見る上で、シーズナル・チャート(出所:Equity Clock)をご覧ください。

上図から見て取れる、年後半のNZドルにおける季節的な傾向・パターンは以下の通りです。


ⅰ) NZドルは夏場にボトムを付けやすく、秋冬にかけて上昇しやすい傾向・パターンがある。
ⅱ) ⅰ)において、10月上旬および11月後半の「感謝祭」付近、そして12月中旬付近で一旦のボトムを形成しやすい。
ⅲ) 12月中旬以降年末にかけて、ほぼ一本調子で上昇しやすい傾向・パターンがある。


上記ⅰ)~ⅲ)を踏まえた上で、時宜的なトレードとして、NZドル/円の『感謝祭買い、Xmas(年末)[※1]売り』(=『感謝祭』トレード)を取り入れた場合の、過去10年(2012~2021年)の勝敗[※2]は・・・8勝2敗(.800)。
[※1] 感謝祭当日終値レートで「買い新規」、同年最終日終値レートで「売り決済」。
[※2] 同期間中でのプラスリターンを「勝ち」、マイナスリターンを「負け」としています。(スワップ等は考慮せず)


ちなみに、他の銘柄での同トレードの成績は、米ドル/円:5勝5敗(.500)、豪ドル/円・日経225・NYダウ:ともに7勝3敗(.700)となっており、NZドル/円は勝率の上では相対的に優位と言えます。


とは言え、上記は確率論であり、今回の『感謝祭トレード』が必ず当たるということにはなりませんが、あくまで相場の傾向・パターン、ないしは“クセ”として捉えていただき、本日迎える米国の感謝祭(サンクスギビングデー)でのトレード・アイデアの一つとしてご参考にしていただければ幸いです。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想
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