◆ さらに下振れ - 一時“137円半ば”
見誤った…。
先週の米CPIに続き、昨日の米PPIも総合/コア共に“予想を下振れた(+8.0%/+6.7%)”。
これに前日のブレイナードFRB副議長に続き、昨日はハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が『2023年に利上げ停止の必要性』と発言しています。
このため「米利上げペース鈍化」への思惑はさらに強まり、米10年債利回りが“3.75%”へと低下する中、ドル円は“137.661円”へと下値を拡大する場面を見せています。
◆ ただ“リスク回避姿勢”にて - “139円台”に押し戻され…
もっともその後は『ロシアのミサイル、ポーランドに着弾』との報から、“リスク回避姿勢”が台頭しました。
これが“円買い”につながる場面も見られましたが、“ユーロ売り→ドル買い”が加速したことから、ドル円は“139円台”へ押し戻されて昨日の取引を終えています。
◆ もう一段、二段の“ドル売り戻し”は想定すべきだが…?
こうして“ほぼ同水準”へ押し戻されたわけですが、“上値模索”を想定する中で“下振れ”は、やはり“結果論”といわざるを得ないのが実状といえます。
このため冒頭で記した「見誤った…」につながるわけですが、一方で「ミサイル着弾」との報が流れた後の動きは、「(もはや円は)逃避通貨としての地位を失った」ともいえそうな動きでした。
そうしたことを認識させてくれた昨日の動きは、大きな収穫ともいえる…?
過度に積み上がった「ドル買いポジション」を踏まえれば、もう一段、二段の“ドル売り戻し”は想定しておくべきかもしれません。
しかしながら、依然として「日米金利格差」が拡大傾向にあるという事実を踏まえれば、それはあくまで“ポジション調整”と見るのが自然です。
本日も「米10年債利回りの行方」を睨みながらといった展開が想定されますが、“下値は浅い”との認識を持ちながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。
141.148(11/9~11/15の38.2%戻し)
141.000(大台)
140.879(100日移動平均線)
140.740(20週移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値5:140.610(11/15高値)
上値4:140.000(大台)
上値3:139.914(11/15高値後の76.4%戻し)
上値2:139.690(11/15高値後の戻り高値)
上値1:139.483(11/15高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:139.342
下値1:139.000(大台)
下値2:138.676(11/15安値後の50%押し)
下値3:138.436(11/15安値後の61.8%押し、-2σ)
下値4:138.146(日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値5:138.000(大台)
137.799(ピボット1stサポート)
137.661(11/15安値)
137.530(8/29安値)
《10:45》
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