ここからは“下値の堅さ”が目立つ…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/11/14 11:32

◆ さらに“ドル売り”進行 - 138円台


前日に続き、先週末も「米利上げペース鈍化」が意識される展開でした。
このため“大台(140円)”を割り込んだドル円は、あれよあれよといっている間に“138.461円”へと値を落としました。
その後も上値の重さは如何ともしがたく、そのまま“138円台”で先週末の取引を終えています。

一方で週明けとなる本日は、“巻き戻し”が進行する場面が見られています。
『インフレ抑制姿勢は変わらない』『利上げ停止への道程はまだ長い』といったウォラーFRB理事発言が主な要因ですが、一時“139.889円”へと反発する場面が見られています。

◆ “ドル売り(戻し)”は徐々に減退する…?


こうして“上値の重さ”は否めないものの、往き過ぎ感から“下値の堅さ”も台頭しやすくなっているのが、現在のドル円といえます。
このため“不安定な値動き”になりやすいと見られますが、一方でもう一つの不確定要素である「米中間選挙」は『民主党、上院過半数を確保』と報じられています。
“神経質な展開”はまだ否めないところがありますが、“ドル売り(戻し)”は徐々に減退すると見るのが妥当…?
そして「米利上げペース鈍化」への思惑が先行し過ぎると、「米要人発言」では“バランスがとられやすい(タカ派寄り)”…?

まだ“ポジション調整終了”とはいいがたいところはありますが、少なくとも
“頭打ち→下落傾向”と見るのは、引き続き、早計と見たいところです。
もっともレンジに関しては、着実に“切り下がった”とは考えますが…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。

141.642(11/9~11/11の38.2%戻し)
141.532(11/11高値後の76.4%戻し)
141.332(ピボット1stレジスタンス)
141.000(大台)
140.810(100日移動平均線)
140.694(20週移動平均線)
140.426(11/9~11/11の23.6%戻し)
140.249(-2σ)
上値5:140.000(大台、11/11高値後の61.8%戻し)
上値4:140.471(11/11高値後の50%戻し)
上値3:139.996(11/11高値後の38.2%戻し)
上値2:139.409(11/11高値後の23.6%戻し)
上値1:139.000(大台)
前営業日終値:138.749
下値1:138.461(11/11安値)
下値2:138.261(8/31安値)
下値3:138.146(日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値4:138.002(8/30安値、大台)
下値5:137.530(8/29安値)
137.313(ピボット1stサポート)
137.000(大台)
136.171(8/24安値、8/26安値)
136.000(大台)
135.878(ピボット2ndサポート)
135.814(8/23安値)
135.725(8/19安値)
135.577(8/8高値)

《10:55》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想