いよいよ大一番、米CPI…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/11/10 11:16

◆ 現時点では“決着つかず”…? - 米中間選挙


注目の「米中間選挙」は、想定に反して“接戦”になりました。
このため前日に台頭した“共和党優勢”との思惑は、巻き戻される格好となりました。
「積極的な財政支出は困難→米利回り低下」への思惑は後退し、「企業寄りの政策運営→株高」への思惑も巻き戻しが進行しています。
さらに「米CPI」を翌日に控えたポジション調整が進行したことで、一時“145.169円”へと値を落としていたドル円は“146.789円”へと大きく水準も戻しています。

◆ “結果次第”という面は強いが…? - 米CPI


こうした中、本日はその「米CPI」が発表されます。

事前予想は“総合(前月比+0.6%/前年比+8.0%)”“コア(同+0.5%/同+6.5%)”となっているなど、いずれも前月から“鈍化”が見込まれています。
このため予想通りともなれば、“60%程度”の確率をすでに織り込んでいる「12月0.50%利上げ」への妥当性が意識される展開が想定されるところです。
ただし「インフレ抑制を重視」との姿勢をFRBは崩していませんので、“上振れる”ようなことでもあれば…?

◆ それでも“一筋縄ではいかない”も想定すべき…!?


さらに冒頭で記したように、「もう一つのリスクイベント(米中間選挙)」の決着がまだついておりません。
つまりマーケットの思惑が揺れ動きやすいと見られる中で行われるのが、今回の「米CPI」ということになります。
後は“結果次第”ということになりますが、“一筋縄ではいかない(乱高下)”という可能性も頭の片隅に残しておきたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。

148.441(11/3-4高値)
148.163(日足・一目均衡表基準線)
148.000(大台)
147.828(20日移動平均線)
147.739(ピボット2ndレジスタンス)
147.574(11/7高値)
上値5:147.191(11/3~11/9の61.8%戻し)
上値4:147.003(日足・一目均衡表転換線、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値3:146.937(11/8高値)
上値2:146.789(11/9高値、11/3~11/9の50%戻し水準)
上値1:146.508(-1σ)
前営業日終値:146.398
下値1:146.141(週足・一目均衡表転換線)
下値2:146.000(大台、11/9安値後の50%押し)
下値3:145.788(11/9安値後の61.8%押し)
下値4:145.536(50日移動平均線、11/9安値後の76.4%押し)
下値5:145.446(ピボット1stサポート)
145.202(-2σ)
145.116(10/27安値、11/9安値)
145.000(大台)
144.482(10/7安値、ピボット2ndサポート)
144.374(10/6安値)
144.000(大台)

《10:55》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想