菱電商、上期経常を52％上方修正・15期ぶり最高益、通期も増額、配当も8円増額

　菱電商事 <8084> [東証Ｐ] が10月28日後場(14:30)に業績・配当修正を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の31億円→47.1億円(前年同期は28.3億円)に52.1％上方修正し、増益率が9.4％増→66.3％増に拡大し、15期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。
　上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の73億円→78億円(前期は72.8億円)に6.8％上方修正し、増益率が0.2％増→7.1％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

　同時に、今期の上期配当を従来計画の29円→33円に増額し、下期配当も従来計画の29円→33円に増額修正した。年間配当は66円(前期は58円)となる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2023年３月期第２四半期連結業績予想につきましては、収益力強化に向けた取り組みが成果を上げていること、またエレクトロニクス事業における車載及び産業機器市場での販売が好調に推移していることから、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益のいずれも期初の予想を上回る見込みとなりました。　2023年３月期通期連結業績予想につきましても、世界的な景気後退リスクなど先行き不透明な状況であるものの、第２四半期連結業績予想数値と下期における各事業の業績動向を踏まえ、上記のとおり上方修正いたします。

　　当社は、剰余金の配当については、短期的な業績に連動するのではなく中長期的な安定配当を維持継続することを配当方針としております。2023年３月期においても基本的な配当方針に変更はありませんが、2023年３月期第２四半期連結業績予想及び通期業績予想が期初予想を上回ることを踏まえ、株主還元強化の一環として、当期の中間配当予想及び期末配当予想をそれぞれ１株あたり４円増配し、33円（前回予想は中間・期末いずれも29円）に修正いたします。　これにより、年間配当金は１株あたり66円となる予定です。（注）上記の予想につきましては、現時点における入手可能な情報に基づいており、実際の業績等は、様々な要因により予想値と異なる可能性があります。