◆ さらに上値を伸ばし… - “149円後半”
静かに、静かに…、ドル円は「150円を巡る攻防戦」へと発展しています。
昨日は英・欧・加CPIが予想を上回ったことで、マーケットテーマは再び「世界的なインフレ高騰一色」へと移行しました。
一方で「ドル売り介入」は意識され続けているものの、昨日も“実施された”という気配は見られませんでした。
このため「米大幅利上げ継続」への思惑が蒸し返される格好となり、米10年債利回りが“2.14%”へと迫る中、ドル円は“149.904円”へと押し上げられていきました。
◆ ファンダメンタルズに違和感なくとも、テクニカルはやはり…
昨日発表の「米地区連銀経済報告〈ベージュブック〉」では、「米経済は緩やかな拡大基調」とされたものの、「経済は停滞or減速」とした地区は“半数”に上りました。
このため「米景気悪化懸念」は燻り続けていますが、しかし「金利先高観」を後退させるほどの動きにはつながっていないのが実状といえます。
ファンダメンタルズ的には“ドル買い”もしくは“円売り”に振れるのは、特に違和感はありません。
ただテクニカル的な“上昇往き過ぎ(過熱感)”は如何ともしがたく、これが上値を押さえる要因の一つとして機能している印象があります。
ただ「介入催促相場」に突入していることを考えれば、「ドル売り介入」が入らない限りは…?
◆ 引き続き「介入の有無」がポイントだが…!?
「介入がいつ入るか?」が引き続きポイントと見られますが、こればかりは不明といわざるを得ないのが実状です。
このため筆者を含めた「ドル売り介入ありき」と見る向きには、まさに「真綿で首を絞められる」といった展開といえます。
それでも連日記す日足の陽線は、到頭“11日連続”へ達しているなど、“上昇往き過ぎ”は如何ともしがたいものがあります。
“オプション絡みの防戦ドル売り”の可能性まで考えれば、“上値余地”は大きく減じていると見るのが自然…。
じわりじわりとした上昇では「到達感が台頭しづらい」との見方があり、「分が悪い」との見方も存在しますが、引き続き「ドル買いの方がリスクは大きい」と見たいと見て、流れに逆らいたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。
152.300(90/7/6高値)
152.000(大台)
151.700(90/7/9高値)
151.550(90/8/2高値)
151.100(90/8/7高値)
150.979(ピボットハイブレイクアウト、大台)
上値5:150.770(90/8/8高値、90/8/13高値)
上値4:150.441(ピボット2ndレジスタンス、+2σ)
上値3:150.340(90/8/14高値)
上値2:150.169(ピボット1stレジスタンス)
上値1:150.000(大台)
前営業日終値:149.896
下値1:149.643(10/19高値後の押し目)
下値2:149.359(ピボット1stサポート)
下値3:149.094(10/19安値、10/13~10/19の23.6%押し)
下値4:149.000(大台)
下値5:148.812(ピボット2ndサポート)
148.574(10/13~10/19の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
148.138(10/18安値、10/13~10/19の50%押し、+1σ)
148.000(大台)
147.753(10/13~10/19の61.8%押し)
147.596(日足・一目均衡表転換線)
147.467(10/5~10/19の38.2%押し)
147.245(10/13~10/19の76.4%押し)
147.087(10/14安値、大台)
《10:45》
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