「ドル売り介入ありき」で考えたい…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/10/12 10:49

◆昨日は押さえ込まれたものの… - 到頭“146円台”へ


「米利上げペース継続」の思惑は根強いものの、昨日は「ドル売り介入への警戒感」が勝りました。
このため“ドル売り介入時高値(145.901円)”に迫る場面こそ見られたものの、上回るには至りませんでした。
ただし本日に入ると“仕掛け的な動き”から、“146.228円”へと駆け上がる場面が見られています。

◆ “仕掛け的な動き”は継続するだろうが…?


24年ぶりに“146円台”を付けたことになりますが、一方で“ストップロス”が大きくかかったようには見えておりません。
「ドル売り介入への警戒感」が引き続き意識されている模様であり、“おっかなびっくり”しながらという点も変わっていないのが実状となります。
このため“仕掛け的な動き”はこの後も継続する可能性は高そうに思いますが、それで“ドル買い加速”となるかは微妙といわざるを得ないところです。

◆ あとは見方次第も…!?


「ドル売り介入への警戒感」を無視して考えれば、次なる上値メドは“146.450円(98/8/18高値)”であり、“146.960円(98/8/17高値)”と見られます。
そして“147.660円(98/8/11高値)”を上回ると、“1990年以来の高値更新”ということになってきますが、そこまで政府・日銀が放置するか…?

後は見方次第ということになりますが、個人的には「ドル売り介入ありき」として、戦略を組み立てたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。

147.400(98/8/12高値)
147.150(98/8/13高値)
146.960(98/8/17高値、大台)
上値5:146.450(98/8/18高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:146.351(+2σ)
上値3:146.171(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:146.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:145.901(9/22高値《年初来高値》)
前営業日終値:145.841
下値1:145.552(ピボット1stサポート)
下値2:145.428(10/11安値)
下値3:145.348(+1σ)
下値4:145.241(10/10安値、ピボット2ndサポート)
下値5:145.098(ピボットローブレイクアウト)
144.981(10/5~10/11の38.2%押し大台)
144.876(日足・一目均衡表転換線)
144.703(10/5~10/11の50%押し)
144.482(10/7安値、10/5~10/11の61.8%押し)

《10:15》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想