戸田工業 Research Memo(5):財務状況は緩やかに改善するも、引き続き財務体質強化が必要

配信元:フィスコ
投稿:2022/09/12 15:25
戸田工業<4100>の業績動向

2. 財務状況
過去10期間で5度の最終損失を記録したこともあり、自己資本比率は2015年3月期末の46.5%から2021年3月期末には19.5%まで低下していたが、2022年3月期に過去最高の最終利益を計上したこともあり、2022年3月期末は24.2%に改善しているが、依然低位にある。キャッシュ・フローは極力設備投資を抑制、収益が厳しい中でキャッシュの流出を最低限に止めていた。有利子負債の拡大を抑制したものの、大幅な損失が続いたこともありネットD/Eレシオが2015年3月期の0.52倍から2021年3月期は2.04倍まで悪化した。こちらも利益回復で2022年3月期末は1.34%に改善を見せているが、全体としてバランスシートの改善には時間を要するとみられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)


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