◆ さらにさらに“ドル買い”進行… ‐ “137円ライン”へ
注目のECBフォーラムにて、パウエルFRB議長は『米経済はかなり力強い状態』『金融引き締めで景気後退してもインフレ抑制失敗の方がリスク』と述べました。
一方でラガルドECB総裁は『金融引き締めは当面緩やかなペースで…』とし、ベイリーBOE総裁は『よりインフレ対応が必要な場合もあり得るが、それは8月ではない』と述べています。
このため「米大幅利上げ」が改めてクローズアップされる格好となり、“ドル買い”は幅広い通貨に対して進行しました。
こうしてユーロドルが“1.04346ドル”へと値を落とす中、ドル円は“6/22高値(136.704円)”を上回り、“137円ライン”へと駆け上がっています。
もっとも「金融引き締め→米景気減速」が示唆されたことで、米10年債利回りは“上昇→急低下(3.18%→3.08%)”となっています。
このため「金利選好の巻き戻し」が発生しており、その後は“136円半ば(終値は136.590円)”に押し戻されて、昨日の取引を終えています。
◆ それでも“上値追い、再び”はそう簡単ではない…?
それでも「米大幅利上げ」がクローズアップされた事実は、“下値を支える”には十分な材料と見るのが自然です。
このため本日は“底堅く”、場合によっては“上値追い、再び”となってもおかしくないところです。
ただし「株高の連鎖」でも重なれば“金利/リスク”の双方から押し上げられる可能性が高まりますが、昨日の米株価3指数で上昇を示したのは「NYダウだけ」という事実があります。
さらにFRBが注目する「米PCEコア・デフレータ」の発表を控えるスケジュール感とあっては、“上値追い、再び”はそう簡単ではない…?
◆ 「月末/四半期末フロー」がかく乱する可能性は残るが…!?
「月末/四半期末フロー」、いわゆる「ポートフォリオ調整」が攪乱要因となる可能性は否めませんが、昨日の上昇で“高値達成感”も台頭しています。
“崩れる”とは思いませんが、本日に関しては“上値の重さ”が意識されやすいと考えたいところです。
もちろん「米PCEコア・デフレータ」にて跳ね上がるケースは、リスクとして鑑みながらになりますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:137.338(21/1/6~22/5/9-22/5/24の38.2%返し)
上値4:137.220(98/9/24高値)
上値3:137.145(ピボット1stレジスタンス)
上値2:136.999(6/29高値、大台)
上値1:136.750(6/29高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:136.590
下値1:136.346(6/29NYタイム安値(6/29高値後の押し目)、+1σ)
下値2:136.000(大台)
下値3:135.955(6/23~6/29の38.2%押し)
下値4:135.888(ピボット1stサポート)
下値5:135.741(6/29安値)
《10:15》
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