◆ やはり「日米金融当局の立ち位置の違い」が… - 130円回復
昨日発表されたISM製造業景況指数は予想外に“強め(56.1)”となり、“ドル買い”には安心感が漂いました。
一方で「バランスシート縮小」にFRBが着手し出したのに対して、若田部日銀副総裁は昨日、『粘り強い金融緩和が経済好循環を支える』と発言しています。
こうして「日米金融当局の立ち位置の違い」が鮮明となる中、「日米金利格差」が改めてテーマ化するに至っています。
こうして米10年債利回りが上昇ペースを速める中、ドル円は“130.188円”へと駆け上がっていきました。
◆ 少々“スピード違反”気味ではあるが…?
こうして3週間ぶりに“130円台”へと回復したドル円には、些か“スピード違反”的な懸念がついて回ります。
このため目先は“上値の重さ(利益確定売り)”が意識されますが、一方で昨日も記したように「日米金融当局の立ち位置の違い」へとテーマは回帰しています。
こうなると“ドル買い+円売り”が促されやすく、しかも下がる際は“小さく”、上がる際は“大きく”というフローになりやすいのが常でもあります。
◆ それでも“ポジション調整(利益確定売り)”は限定的…!?
明日に「米雇用統計」、本日も「その前哨戦(ADP雇用統計・新規失業保険申請件数)」が控えるスケジュール感を考えれば、このまま“さらなる上値追い”へと移行するかは微妙といわざるを得ません。
それでも“崩れない(下値が堅い)”との認識を少なくとも持ちながら、“130円台”という高値圏における神経質なマーケットに対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:131.075(5/17~5/24の138.2%戻し)
上値4:131.000(大台)
上値3:130.891(5/12~5/17-5/24の200%返し)
上値2:130.802(5/11高値)
上値1:130.679(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:130.150(5/9~5/24の76.4%戻し水準)
下値1:130.000(大台、+1σ)
下値2:129.593(6/1NYタイム安値後の61.8%押し)
下値3:129.283(5/24~6/1の23.6%押し)
下値4:129.196(6/1NYタイム安値、ピボット1stサポート)
下値5:129.000(大台)
《10:30》
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