シード、前期経常を2%下方修正

配信元:株探
投稿:2022/05/06 17:00
 シード <7743> [東証P] が5月6日大引け後(17:00)に業績修正を発表。22年3月期の連結経常利益を従来予想の11.5億円→11.3億円(前の期は12.1億円)に1.7%下方修正し、減益率が5.0%減→6.7%減に拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の6億円→11.5億円(前の期は11.2億円)に91.7%上方修正し、一転して1.9%増益見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の4.3億円→4.1億円(前年同期は7.2億円)に4.6%減額し、減益率が39.4%減→42.2%減に拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 通期業績予想につきましては、主力である純国産の「ワンデーピュアシリーズ」を中心に市場の伸長が最も見込まれる遠近両用コンタクトレンズおよびオルソケラトロジー等の高付加価値商品の拡販に注力してまいりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の長期化による国内外のコンタクトレンズ需要低迷により、連結・個別ともに売上予想を下方修正することといたしました。個別の営業利益および経常利益につきましては、生産性の向上や経費削減等によるコスト削減に努めた結果、前回予想を上回る見込みとなりました。一方で、連結の営業利益および経常利益につきましては、子会社を含めた売上高の目標未達に加え、同感染症の長期化により、海外の事業採算が低調に推移したため、前回予想を下回る見込みとなったことから、下方修正することといたしました。また、11月に計上した国内子会社の一部小売事業譲渡益(337百万円)および下記3.に記載した特別利益の計上に伴い、連結・個別ともに当期純利益を上方修正することといたしました。 なお、第1四半期連結会計期間の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用しております。2021年3月期と同様の算出方法とした場合の前期実績に対する増減率は以下のとおりです。2022年3月期通期:売上高 3.4%増(連結)/5.3%増(個別)。営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益への変更はありません。2022年3月期の決算発表につきましては、当初の予定通り5月10日を予定しております。●特別利益の計上・出資会社の株主変更に伴う当社保有株式の売却益  114百万円当社の出資会社であるコンタクトレンズ材料、ケア用品の研究開発および製造販売を行うAcuity Polymers社が外部へ買収されたことから、当社保有株式についても同時に売却を行ったため、売却益を特別利益として計上いたします。●特別損失の計上・出資会社に関連する損失  66百万円中国でオルソケラトロジーレンズの製造販売を行う出資会社が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により治験の進捗が遅れ、これにより全体の事業計画が後ろ倒しとなり、同社株式の評価について減損損失を計上いたします。
配信元: 株探

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