三菱UFJは売り買い交錯、米長期金利上昇も株価連動性が希薄化する傾向に
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>はここ700円台半ばでもみあいを続けているが、きょうも強弱観対立のなか前日終値近辺で売り買いを交錯させている。米長期金利の上昇に対する投資家の注目度が高いが、前日はNY連銀のウィリアムズ総裁のタカ派発言を受け米10年債利回りが2.8%台まで上昇した。大手金融株にとって運用環境の改善を期待した買いが想定されるところだが、米国株市場では金融セクターへの買いはまばらで、ゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>などは軟調な値動きとなった。ここ最近の米国株市場では、長期金利上昇局面でも大手金融株の値動きは必ずしも強調展開とはなっていない。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクはこれを引き継ぐ展開。また、国内債券市場に目を向けても、日銀が指値オペなどで金利上昇を抑制するスタンスを前面に押し出しており、メガバンクなどの運用利ザヤが取りにくい環境が続くとの見方もある。
出所:MINKABU PRESS
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