FOMC議事録を受けてダウ平均は前日付近に戻す=米国株後半
NY株式16日(NY時間15:35)
ダウ平均 34964.33(-24.51 -0.07%)
ナスダック 14133.41(-6.35 -0.04%)
CME日経平均先物 27490(大証終比:+60 +0.22%)
NY時間の終盤に入って買い戻しが出ており、ダウ平均は前日付近まで戻している。午後になって公表されたFOMC議事録を受けた反応。大幅なバランスシート縮小や2015年より速いペースの利上げが正当などと指摘しているものの、タカ派にとって、ほとんど新鮮な材料はないとの印象のようだ。市場は3月の0.5%の大幅利上げを期待しているが、それについても確信に繋がるものはなく、推測の範囲に留めざるを得ない印象。
取引開始前に発表になった米小売売上高は予想を上回る強い内容となったものの、逆にインフレへの警戒感を強める形となっている。ダウ平均は300ドル超下落していたほか、ナスダックも1%超下落していた。
株式市場はウクライナ情勢とFRBの利上げに神経質になっている。ウクライナ情勢については、前日にロシアが軍隊の一部を基地に戻したと発表したことで、懸念を一服させていた。しかし、市場の警戒感は根強く、外交的解決に本当に進むのか、確認したい意向も強いようだ。
インフレとFRBの利上げに関しては意見が分かれている。市場はFRBの積極利上げを織り込む動きを強めているが、FRBは景気への配慮から、市場の期待ほどは積極利上げは行わないとの見方もあるようだ。きょうはFOMCメンバーであるカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の発言が伝わっていたが、積極的に利上げを行えば、経済に打撃を与える可能性に言及していた。
エネルギー株が上昇しているほか、産業株も堅調。一方、銀行、IT・ハイテク株はまちまち。
アカマイ<AKAM>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。また、IaaS(インフラ・アズ・ア・サービス)プロバイダーのリノード社を9億ドルで買収することも発表。ただ、今回のリノード社の買収を受け、経営陣は営業利益率の見通しを前年比2%-2.5%下方修正したほか、コア事業であるCDNは競合の影響を受け、引き続き厳しい状況にある。短期的なEBITDAマージンは価格圧力により抑制される可能性あるとの評価も聞かれた。
民泊のエアビーアンドビー<ABNB>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。オミクロン株による旅行業界の混乱にもかかわらず、リモートワークと休暇需要により、短期賃貸の予約が増加した。
メディア大手のバイアコムCBS<VIAC>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。今回は初めてパラマウント+の加入者数を公表し、動画配信の加入者は順調な伸びを示したが、動画配信への移行が利益を圧迫するとの指摘も出ている。
オンラインゲームのロブロックス<RBLX>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、過去2年間のパンデミックに伴う追い風が衰え始めていることが示された。
カジノのウィン・リゾーツ<WYNN>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、マカオ部門の不調が嫌気されている。
医療診断機器のパシフィック・バイオサイエンシズ・オブ・カリフォルニア<PACB>が軟調。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字も予想以上に膨らんだ。今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き下げも相次いでいる。
アベニュー・セラピューティクス<ATXI>が50%超急落。オピオイド鎮痛薬を必要とするほど重度の急性痛の入院患者の管理において、同社のトラマドール静脈注射を使用することの利点がリスクを上回ると裏付ける十分な情報を提出したかどうかについて、FDA諮問委員のうち14名が反対票を投じ否決された。賛成は8名だった。
AIを活用した融資プラットフォームを手掛けるアップスタート<UPST>が商いを伴って大幅高。10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益、営業収益とも予想を上回った。
アカマイ<AKAM> 104.69(-6.35 -5.71%)
ロブロックス<RBLX> 53.53(-19.77 -26.97%)
エアビーアンドビー<ABNB> 188.10(+8.03 +4.46%)
バイアコムCBS<VIAC> 29.23(-6.77 -18.80%)
アベニュー<ATXI> 0.30(-0.31 -50.15%)
アップスタート<UPST> 145.91(+36.80 +33.73%)
アップル<AAPL> 172.94(+0.15 +0.09%)
マイクロソフト<MSFT> 300.04(+0.19 +0.06%)
アマゾン<AMZN> 3169.39(+39.18 +1.25%)
アルファベットC<GOOG> 2753.43(+24.92 +0.91%)
テスラ<TSLA> 922.64(+0.21 +0.02%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 216.19(-4.81 -2.18%)
AMD<AMD> 117.64(-3.83 -3.15%)
エヌビディア<NVDA> 264.38(-0.58 -0.22%)
ツイッター<TWTR> 36.15(-0.83 -2.24%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 34964.33(-24.51 -0.07%)
ナスダック 14133.41(-6.35 -0.04%)
CME日経平均先物 27490(大証終比:+60 +0.22%)
NY時間の終盤に入って買い戻しが出ており、ダウ平均は前日付近まで戻している。午後になって公表されたFOMC議事録を受けた反応。大幅なバランスシート縮小や2015年より速いペースの利上げが正当などと指摘しているものの、タカ派にとって、ほとんど新鮮な材料はないとの印象のようだ。市場は3月の0.5%の大幅利上げを期待しているが、それについても確信に繋がるものはなく、推測の範囲に留めざるを得ない印象。
取引開始前に発表になった米小売売上高は予想を上回る強い内容となったものの、逆にインフレへの警戒感を強める形となっている。ダウ平均は300ドル超下落していたほか、ナスダックも1%超下落していた。
株式市場はウクライナ情勢とFRBの利上げに神経質になっている。ウクライナ情勢については、前日にロシアが軍隊の一部を基地に戻したと発表したことで、懸念を一服させていた。しかし、市場の警戒感は根強く、外交的解決に本当に進むのか、確認したい意向も強いようだ。
インフレとFRBの利上げに関しては意見が分かれている。市場はFRBの積極利上げを織り込む動きを強めているが、FRBは景気への配慮から、市場の期待ほどは積極利上げは行わないとの見方もあるようだ。きょうはFOMCメンバーであるカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の発言が伝わっていたが、積極的に利上げを行えば、経済に打撃を与える可能性に言及していた。
エネルギー株が上昇しているほか、産業株も堅調。一方、銀行、IT・ハイテク株はまちまち。
アカマイ<AKAM>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。また、IaaS(インフラ・アズ・ア・サービス)プロバイダーのリノード社を9億ドルで買収することも発表。ただ、今回のリノード社の買収を受け、経営陣は営業利益率の見通しを前年比2%-2.5%下方修正したほか、コア事業であるCDNは競合の影響を受け、引き続き厳しい状況にある。短期的なEBITDAマージンは価格圧力により抑制される可能性あるとの評価も聞かれた。
民泊のエアビーアンドビー<ABNB>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。オミクロン株による旅行業界の混乱にもかかわらず、リモートワークと休暇需要により、短期賃貸の予約が増加した。
メディア大手のバイアコムCBS<VIAC>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。今回は初めてパラマウント+の加入者数を公表し、動画配信の加入者は順調な伸びを示したが、動画配信への移行が利益を圧迫するとの指摘も出ている。
オンラインゲームのロブロックス<RBLX>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、過去2年間のパンデミックに伴う追い風が衰え始めていることが示された。
カジノのウィン・リゾーツ<WYNN>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、マカオ部門の不調が嫌気されている。
医療診断機器のパシフィック・バイオサイエンシズ・オブ・カリフォルニア<PACB>が軟調。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字も予想以上に膨らんだ。今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き下げも相次いでいる。
アベニュー・セラピューティクス<ATXI>が50%超急落。オピオイド鎮痛薬を必要とするほど重度の急性痛の入院患者の管理において、同社のトラマドール静脈注射を使用することの利点がリスクを上回ると裏付ける十分な情報を提出したかどうかについて、FDA諮問委員のうち14名が反対票を投じ否決された。賛成は8名だった。
AIを活用した融資プラットフォームを手掛けるアップスタート<UPST>が商いを伴って大幅高。10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益、営業収益とも予想を上回った。
アカマイ<AKAM> 104.69(-6.35 -5.71%)
ロブロックス<RBLX> 53.53(-19.77 -26.97%)
エアビーアンドビー<ABNB> 188.10(+8.03 +4.46%)
バイアコムCBS<VIAC> 29.23(-6.77 -18.80%)
アベニュー<ATXI> 0.30(-0.31 -50.15%)
アップスタート<UPST> 145.91(+36.80 +33.73%)
アップル<AAPL> 172.94(+0.15 +0.09%)
マイクロソフト<MSFT> 300.04(+0.19 +0.06%)
アマゾン<AMZN> 3169.39(+39.18 +1.25%)
アルファベットC<GOOG> 2753.43(+24.92 +0.91%)
テスラ<TSLA> 922.64(+0.21 +0.02%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 216.19(-4.81 -2.18%)
AMD<AMD> 117.64(-3.83 -3.15%)
エヌビディア<NVDA> 264.38(-0.58 -0.22%)
ツイッター<TWTR> 36.15(-0.83 -2.24%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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