午後:債券サマリー 先物は反発、日銀の政策変更思惑後退で買い戻し
19日の債券市場で、先物中心限月3月限は反発。日銀の金融政策変更への思惑が払しょくされたほか、株価が大幅に下落したことを手掛かりに買いが優勢だった。
日銀の黒田総裁が18日夕の記者会見で「金融引き締めを行うことは全く考えていない」とタカ派転換を否定したことで、一部報道をきっかけに市場でくすぶっていた政策変更への思惑が後退し、債券先物は買い戻しが先行。前日の米市場では米長期金利が1.87%台と2年ぶりの水準まで上昇したが、東京市場は前日午後の取引である程度織り込んでいたことから影響は限定的だった。米株式市場の急落を受けて日経平均株価が大幅続落したこともあり、債券には断続的に買いが流入。この日に実施された流動性供給入札(残存期間1年超5年以下)は、応札倍率が4.43倍と前回の5.54倍から低下したものの、市場では需要の底堅さが示されたと受け止める向きが多く、債券先物は午後に上げ幅を広げた。
先物3月限の終値は前日比18銭高の150円92銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.010%低下の0.135%だった。
出所:MINKABU PRESS
日銀の黒田総裁が18日夕の記者会見で「金融引き締めを行うことは全く考えていない」とタカ派転換を否定したことで、一部報道をきっかけに市場でくすぶっていた政策変更への思惑が後退し、債券先物は買い戻しが先行。前日の米市場では米長期金利が1.87%台と2年ぶりの水準まで上昇したが、東京市場は前日午後の取引である程度織り込んでいたことから影響は限定的だった。米株式市場の急落を受けて日経平均株価が大幅続落したこともあり、債券には断続的に買いが流入。この日に実施された流動性供給入札(残存期間1年超5年以下)は、応札倍率が4.43倍と前回の5.54倍から低下したものの、市場では需要の底堅さが示されたと受け止める向きが多く、債券先物は午後に上げ幅を広げた。
先物3月限の終値は前日比18銭高の150円92銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.010%低下の0.135%だった。
出所:MINKABU PRESS
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