大阪12月限
日経225先物 28520 +670 (+2.40%)
TOPIX先物 1987.0 +44.0 (+2.26%)
日経225先物(12月限)は670円高の2万8520円で取引を終了。寄り付きは2万8120円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8095円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。買い一巡後に2万7960円まで上げ幅を縮める場面が見られたものの、2万8000円を挟んだ底堅さが意識されるなか、前引けにかけて2万8340円まで上昇。後場に入るとインデックスに絡んだ買いが断続的に入るなか、節目の2万8500円回復でヘッジ対応の買いも加わり、大引け間際には2万8610円まで上げ幅を広げる場面があった。現物の取引終了後はポジション調整の動きも見られたが、2万8520円と節目の2万8500円を上回って取引を終えた。
ギャップスタートで始まり、その後は2万8000円水準での膠着感の強い展開が想定されたものの、サプライズ感のある上昇だった。東証1部の売買高は12億9000万株程度にとどまっており、薄商いのなかでインデックスに絡んだ商いが指数インパクトに繋がったようである。また、NT倍率は先物中心限月で14.35倍に上昇した。足元の調整に対する自律反発の域は脱していないものの、ソフトバンクグループ<9984>が前日の下落部分を吸収するリバウンドを見せていたことも、リバランスに向かわせたようだ。
新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」に対する過度な警戒感が和らぎ、センチメントの改善に繋がった。グローベックスの米先物ではNYダウ先物は200ドル、ナスダック100先物が100ポイントを超える上昇で推移していたこともあり、7日の米国市場の上昇を想定した売り方のポジション調整の動きもあったと見られる。
なお、日経225先物はオプション権利行使価格の2万8000円から一気に2万8625円の権利行使価格まで上昇する場面を見せた。ナイトセッションでは2万8500円を上回って推移していることもあり、レンジの切り上がりによってリバウンド機運は高まる。2万8500円水準での底堅さから、25日移動平均線や75日線が位置する2万9000円までのリバウンドについても目先的なターゲットとして意識されそうだ。ただし、需給状況が一気に改善したというよりは、11月下旬の2万9500円から2万7500円水準までの急落に対する自律反発の動きであろう。
手口面では日経225先物はABNアムロが4690枚、野村が4670枚、BNPパリバが3630枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが8310枚、シティが3900枚、大和が3510枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではゴールドマンが2万5450枚、モルガンSが8150枚程度の売り越しに対して、野村が2万5260枚、クレディスイスが5900枚、みずほが5450枚程度の買い越しだった。なお、手口は概ね期先へのロールオーバー中心である。
株探ニュース
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